ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




仕事が追い込み中で外に出ることも無く食事も適当に・・・ナガラテレビで鈴木宗男氏の最高裁上告棄却・収監のニュースを見ました。おぉ今度もいいタイミングだね(^o^)
民主党代表選で菅直人さんの優勢を虚報し、小沢一郎さんに言及する時には説明も無く「政治とカネ」を付言するだけのマスメディアにとっては頼もしい応援になったな、と思いました。

鈴木宗男さんについては21世紀冒頭の政治的事件の時に「ムネオハウス」という単語が脳細胞に刷り込まれた程度で、当時修羅場の中にあった私には事件そのものに関心は無かったです。この2年ほど植草一秀さんのブログなどで鈴木宗男さんのことも書かれていた(と思う)のでブログを覗いたりしていましたが、彼はまさに「政治のカネ」の権化だと思っていたイメージが払拭され議員活動をしておられることにも違和感が無くなりました。未だ最高裁で係争中だとも知らずにいましたのでニュースに驚き自分の無知を恥じました(^_^;)

いくつかのブログを見ている中で、書評 佐藤優著 「国家の罠」に気付きました。「鈴木宗男、佐藤優をターゲットとした小泉政権の国策捜査(国家の罠)と対露外交戦略のパラダイムシフト」 と題されている書評というより時事・政治史のような記事です。(この記事では私が気付いただけでも橋本龍三郎←橋本龍太郎、竹内行雄←竹内行夫などの誤植があります)
『国策捜査では正義を闘うことではない。闘っても無駄である。国家は起訴有罪を初めから決めて、あとからストーリーを作ってゆくのである。「国策捜査は時代のけじめをつけるために必要なのだ」と西村検事が言った。』 のセンテンスがあり、「国策捜査」という単語は批判的な「外野」が言っているのだと思っていたのですが、当局自身が使っている言葉だと知りました。そう言えば「時代のけじめをつける」機会を山梨県は7月参院選で逸したようですね、ほんの1か月ほどネットを読み漁った私の感想ですが。

鈴木宗男さんについて書いているブログの中で最高裁判事の竹内行夫(たけうちゆきお)さんに批判的言及のある記事がありましたが、最高裁判所の裁判官から見ると櫻井龍子(さくらいりゅうこ)さんも経歴に「司法修習生」が無い方です、このお二人だけです。私は裁判官の制度的なことは何も知りませんので最高裁Webページの確認のみです。
新党大地サイトから入った 「ムネオ日記」9月分 から引用・転載しておきます。このソースが消えるより私のブログが消える時期が先だとは思うのですが・・・(^o^)

2010年9月9日(木)
昨日の今日であるが、事務所には昨日から今日にかけて何十人もの代議士、参議院議員が来てくれる。仲間は有難いものである。また、FAX、激励の電話が沢山くる。
 8年前の逮捕の時は、事務所のFAXは止まらず、電話も非難、中傷で鳴り止まなかったそうだ。世の中冷静になり、今は流れは変わったと実感する。
 「検察と最後まで闘いましょう」、「裁判所が本当に公平、公正に機能しているか、国民がしっかりチェックする目を持つことが大事です」、「今回の件で裁判所不信になりました」、「正直に生きていれば、必ず神様が見ています。一度ならず、二度も奇跡を呼び起こしたムネオさんです。必ずこの先三度目の奇跡を起こしましょう」等々、有難いメッセージを戴く。
 心ある多くの人に感謝しながら、私は堂々と胸を張って、鈴木宗男の道を歩いていく。
 「生きていれば良いことがある」、「生きていれば逆転もある」、「命まで取られることはない」と自分に言い聞かせ、「今に見ていろ」の裂帛(れっぱく)の気合いを持って生きていく。
 民主党代表選挙、今日の札幌での街頭演説会は、1万人もの人が集まったそうだ。「小沢さんに対する拍手が圧倒的に多く、横綱相撲だった」という連絡が入る。
 北の大地・北海道から、小沢さんの流れが出てくることだろう。昨年の総選挙でも、「北海道からチェンジ!」を果たしたのだから。

「8年前の逮捕の時は・・・」 とお書きになっていることが植草一秀さん冤罪事件が報じられた当初と似ているのでしょう。植草一秀さん冤罪を色々なサイトから確信し、昨年来の小沢一郎さん「政治とカネ」問題ではっきりしたことの一つは、マスメディアだけでインターネットが無い日本だったらさぞかし住み良い人々が多数おられるようだということです。私が国策ICTに警戒する点の一つはインターネットから「受信の自由」を奪われることです、Googleを規制した国のように・・・、テレビしか無い沈黙の羊を飼い馴らす地デジ移行政策のように(^o^)

鈴木宗男氏「失職・収監」で国策捜査の検証を、と保坂展人さんがブログに書いておられた。『2002年当時、私は鈴木氏を「疑惑の人」と見て追及してきた立場だったが、その後の『国家の罠』(佐藤優著)に出てくる「国策捜査」をめぐる構図を見て、私たちの追及も、メディアスクラムと呼応した「予断と偏見」を前提にしていたことを強く感じるようになった。』 率直にお書きになる姿勢に共感します。

2010年9月9日 田中良紹(たなか・よしつぐ)さんのブログ、民主党代表選挙によってこの国の姿があぶりだされている。『北朝鮮には顔の見える独裁者がいるが、日本には顔の見えない「空気」がある。「空気」に逆らうと排斥され、みんなで同じ事をやらないといけなくなる。その「空気」を追及していくと長い歴史の「官僚支配」に辿り着く。それが戦後は「民主主義」の衣をまとった。メディアは「官僚支配」を「民主主義」と国民に信じ込ませてきた。』 政策の異なる二つの政党を両方操る事は官僚には出来ないのに、民主党政権となりこれまで操ってきた自民党とは異なる国民主権政策のマニフェストが実行されようとして官僚の反撃、最大の攻撃対象は小沢一郎氏、小沢なき民主党は自民党と変わらなくなるという構図らしいです。
「最高裁判決は菅氏を応援しているのである。」 ともお書きになっていた、今あぶり出されているのは政治家、官僚だけじゃなく、メディアも司法もその実像が国民の目にしっかり見えてきた、それは私も感じています、これもインターネットのお蔭です。
戦前にはあぶり出しで見えた政治家に対して軍人が刀を抜き銃弾を放ったけど、今の日本は平和です。でも植草さんの時も心配したけど鈴木宗男さん獄中死のニュースなどが流れないように祈りたいとは思います。

本文に書いた佐藤優さんのブログで2010年09月08日なぜ最高裁はこのタイミングで鈴木宗男衆議院議員 の上告を棄却したか?があります。本文に書いたことに関連して『2002年に鈴木宗男追放キャンペーンの中心に立った竹内行夫外務事務次官(当時)が現在、最高裁判所裁判官をつとめている事実からも明白だ。所属する小法廷が異なるなどということは、本質的問題でない。司法試験にも合格していないので、法曹資格ももたず、かつ極めて政治的動きをする人物を行政機関である外務省から受けいれている最高裁判所という組織自体が、「司法権の独立」という名目からかけ離れた組織だということを筆者は指摘しているのだ。』とのテキストを引用しておきます。


郵便不正事件で嘘の証明書を作成した罪に問われた厚労省元局長の村木厚子被告に無罪の判決が出たことは既に報じられています。当初のメディアニュースから私はこれも 「また許認可行政に関わる官業癒着か」 と思っただけでしたが、その後にネット情報から事件の本当の姿を知りました。
被告無罪は確実という裁判の最終局面についてメディアが報じなかったこともネット記事で知りました。The Journal は2010年9月10日 《意見募集中》郵便不正事件で村木厚子被告に無罪判決!の記事を掲載しています。鈴木宗男事件に関連して山口一臣氏(週刊朝日編集長)の 『村木さんの主任弁護人の弘中淳一郎さんは鈴木宗男さんの弁護人でもあります。弘中さんは「鈴木さんの事件と村木さんの事件はまったく同じ構図だ」と。要は、関係者を呼び付け脅し、利益誘導しながら調書をでっち上げた。しかし、弘中弁護士がついたのが控訴審からだったので、逆転まで至らなかったと話しています。重要証人が亡くなってしまったのも決定的だったそうです。こうした冤罪を防ぐため、鈴木さんは取り調べの可視化を訴えていた。』とのコメントが転載されています。

「歴史は夜つくられる」 という言葉がありますが、今の日本では(山梨県、甲府市も含めて)歴史はどこで誰によってつくられているか、よく見ていきたいと思っています。進行中の民主党代表選に投票権のある方々は日本国全有権者のごく一部の数でしかないのですが、今その歴史をつくろうとされている、凄いことでもあり、うらやましくもあります。【2010-09-12 追記】



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