意味不明な会見記事です。
後藤知事の発言も柘植社長の話も今更会って話し合う必要もなく、リニア新幹線事業でこれまでの様々な状況の中で一般県民すら既に知っていることです。
「JR東海へ後藤知事から7項目の要望」については 知事記者会見で報告 されたら確認します。
経済界からの要望については 2016年12月21日の「リニア中央新幹線建設に伴う経済効果推進協議会」で決まっていたことで、今年1月には要望する予定だったはずです。今回が初めての要望書提出なら変です、誰でも疑問を持つでしょう。
【追記・経済効果推進協議会の2016年末要望に含まれていた項目です】
① 本体工事の発注は、県内企業の受注機会拡大のため、可能な限り、分離分割発注とし、JV発注の場合は県内企業を構成員として含める
② 下請け業者への発注は可能な限り県内企業を選定するよう、元請け業者に指導する
③ 本体工事以外の取り付け道路や河川改修など関連工事は、施設管理者に委託して、地方自治体からの直接発注
④ 建設資機材の調達は、県内産材料や県内生産品などの活用
⑤ 調査・測量・設計業務の役務は、可能な限り県内企業の選定
今回の面談には報道各社が記事にしないJR東海側からの要請という本筋があったと思えます。
まずはリニア工事による発生土処理について山梨県側対応の迅速化を求めること、
さらに、山梨県都市計画地域見直しが今秋に予定されているので、リニア軌道地上部に関係する地域指定についてはJR東海の防音・防災フード区間と防音壁区間の計画が変わらないような指定を求めることだろうと推測します。
もうひとつ最近の事案ですが、笛吹市境川を現地とするリニア・ガイドウェイの製造・保管事業の入札公告がありました。これを山梨県内企業が落札する手筈が整ったことで両者会見と協議会からの要望という形式を踏まえたのかも知れません、私の単なる憶測ですが。この件は別記事で整理します。
この「ガイドウェイの製造・保管事業」は他に2か所の入札公告があり、 2017年8月8日の日刊建設工業新聞が、JR東海/リニア新幹線ガイドウェイ側壁製作工3件発注へ/9月19日まで参加受付 として報じていますのでご参照ください。
ちなみに、茨城県については茨城町の茨城中央工業団地内・・・
契約した用地は、同工業団地1期地区の南東部で、北関東自動車道茨城町西インターチェンジ(IC)に近接する。工場などを新設し、同線の品川駅から神奈川県内までの区間のガイドウェイ側壁を製造する。最終的に計12・2ヘクタールを一体的に活用する計画。・・・と報じられています。
愛知県については、名古屋港西部臨海工業地帯(飛島村)のようです。
ガイドウェイは「1本の長さが約12m。内部に推進コイルと浮上案内コイルを埋設する」との情報もありますので、茨城のようにかなり大規模な用地・施設になると思えます。
境川町かどうか私は知りませんが、この地域にリニア実験線発生土で埋め立て住宅地にする予定だった場所があるようなので、あるいは山梨県の用地はそこになるのかも知れません、単に私の憶測ですが。
・・・ということで、この記事は産業カテゴリーです。
8月23日にはリニアトンネル早川町非常口工事の現場を報道陣に公開したとの記事がありました。「トンネルからの地下水の流出は毎分1.5トン」がポイントです。報道によってはこれが書かれていないようなので 朝日新聞記事 確認してください。
私が目にした報道では、その湧水がどのように処理されているか、書かれていません。非常口地域に田畑や人家は無いと思いますので直接影響は無いでしょうが、本来なら静かに治まっている地下水が毎分1.5トン、24時間、毎日地上に湧き出す。早川にでも流しているのでしょうか。もちろん自然汚染も無く飲料水にも使える水だと思います。