上部用水について書いてきましたが、最後に神吉地区の「池掛かり」について少し付け加えておきます。
池郷(いけごう)
*池郷(いけごう):同じ池の水を使って、お互いに結びつきを持つ地区
神吉町の水田の用水は神吉溝(上部用水)に頼るだけではなく、神吉北部の水田はこの集落の北方にある馬ノ頭池・大池・新池から用水をうけています。
というのは、海抜10メートルを走る升田・中西・大国・岸を結ぶ道のあたりから北は徐々に高くなりその上は台地となっています。
(神吉用水の)水は、高い台地には流れてくれません。
地図をご覧ください。
神吉の地の一部は、より高いところにつくられた馬ノ頭池・大池・新池(赤く彩色した池)から取水しています。
これらの池から取水する地区は神吉、天下原(東神吉町)・中西・大国・西村・宮前・富木・清水(西神吉町)の8地区があります。
(西神吉町の下富木・長慶・清水は、明治11年に合併して現在、西神吉鼎(かなえ)になっています)
神吉は、池の方の連合にも加わっています。
つまり、神吉は「池掛かり」と「井掛(上部用水)かり」と両方から水を得ている地域です。(no3099)
*地図:神吉町神吉付近(馬ノ頭池・大池・新池を確認ください)
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