ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

大河・かこがわ(74) 古墳時代(42) 石の宝殿(11)・一の華表(鳥居)

2019-10-17 08:14:09 | 大河・かこがわ

               一の華表(鳥居)

               *華表:神社の鳥居のこと

 宝殿駅に近い西国街道筋・神爪(かづめ・高砂市米田町)に社殿もないのに大きな鳥居と灯籠があります。

 延宝年間(1673~81)、この地の庄屋・神吉久太夫が姫路の殿様のいかりにふれ、一家断絶になろうとしていた時でした。

 生石神社に祈願して、その難を逃れたといわれています。

 この鳥居は、そのお礼に奉建されたものだといいます。

 知らない人が見れば、神社の跡地に残る鳥居としか見えません。

 最近、付近は、猛烈な宅地化が進みました。

 鳥居の彼方に石の宝殿がのぞまれるはずなのですが、今は全く見えません。

 この鳥居は、生石神社から遠く離れてはいるものの生石神社の「一の鳥居」といわれ石の宝殿の「一の華表」とも呼ばれています。

 *上記の文章は、『画文集・高砂の史情(森村勇著)』からお借りしました。

(文章は、若干変えさせていただいています)

    神爪は、山片蟠桃のふるさと

 なお、鳥居の横に江戸時代が生んだ大学者・山片蟠桃(やまがたばんとう)が寄贈した灯籠があります。

 山片蟠桃は神爪に生まれています。

 最近は、山片蟠桃も、生石神社とともにあまり広く知られていないようです。

 山片蟠桃は、高校の日本史の教科書には必ず登場する江戸時代、日本を代表する人物なんですが。(no4774)

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大河・かこがわ(73) 古... | トップ | 大河・かこがわ(75) (... »

コメントを投稿