雨は、天満大池は大池の水を満たし、やがて始まる田植えの準備をします。
大池の水は多くの流(りゅう)からも集まりますが、主に喜瀬川(喜瀬川の上流部を地元では枯川といっている)の水が天満大池に流れます。
天災にも注意を
天満大池の南西隅に喜瀬川からの取水堰(写真上)があります。
昔は、この周辺には人家がありませんでした。
従って、大雨で水が堤防を溢れるようなことがあっても、被害は、大きくはありません。
最近は事情がちがっています。多くの住宅ができました。
喜瀬川の水が溢れては大変です。
1945年10月9日には、台風の大雨と上流部の長法池(ながのりいけ)が決壊したことが重なり、大洪水がおきています。
最近は、集中豪雨も増え、台風も大型化する傾向にあります。警戒が必要です。
天満大池への取水・排水堰は改善されたが
そのため天満大池の取水堰は、流がスムーズに行われるよう大幅に改良されました。
以前は水の取り入れ口のすぐ下に堰をつくり、水を天満大池に取り入れ、余った水はその堰を越えて流れる仕組になっていました。
が、現在は取水堰のすぐ横に設けられたゲートは、調節できる転倒ゲートになりました。(写真中)
また、満水の時は取水堰のゲートは下げられ、喜瀬川の水を、そのまま下流に流すようになりました。
そして、大池の水を吐き出す洪水吐(写真下)を、取り入れ口から少し西にずらし、配水しやすくしています。
それにしても、最近は予期せぬ天候が全国でしばしば起きています。
施設にたよることなく、防災についても注意が必要のようです。
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