ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

稲美町探訪(212):天満大池物語⑮・天災にも注意を!

2010-05-24 15:42:01 |  ・稲美町 天満大池物語

Inamimachi4_012 昨夜から雨が続いています。

雨は、天満大池は大池の水を満たし、やがて始まる田植えの準備をします。

大池の水は多くの流(りゅう)からも集まりますが、主に喜瀬川(喜瀬川の上流部を地元では枯川といっている)の水が天満大池に流れます。

   天災にも注意を

天満大池の南西隅に喜瀬川からの取水堰(写真上)があります。

昔は、この周辺には人家がありませんでした。

従って、大雨で水が堤防を溢れるようなことがあっても、被害は、大きくはありません。

最近は事情がちがっています。多くの住宅ができました。

喜瀬川の水が溢れては大変です。

1945109日には、台風の大雨と上流部の長法池(ながのりいけ)が決壊したことが重なり、大洪水がおきています。

最近は、集中豪雨も増え、台風も大型化する傾向にあります。警戒が必要です。

   天満大池への取水・排水堰は改善されたが

Inamimachi4_014 そのため天満大池の取水堰は、流がスムーズに行われるよう大幅に改良されました。

以前は水の取り入れ口のすぐ下に堰をつくり、水を天満大池に取り入れ、余った水はその堰を越えて流れる仕組になっていました。

が、現在は取水堰のすぐ横に設けられたゲートは、調節できる転倒ゲートになりました。(写真中)

Inamimachi4_018 また、満水の時は取水堰のゲートは下げられ、喜瀬川の水を、そのまま下流に流すようになりました。

そして、大池の水を吐き出す洪水吐(写真下)を、取り入れ口から少し西にずらし、配水しやすくしています。

それにしても、最近は予期せぬ天候が全国でしばしば起きています。

施設にたよることなく、防災についても注意が必要のようです。

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