ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

神野町探訪:町の小さな歴史館

2007-10-19 11:20:25 |  ・加古川市神野町

148   「町の小さな歴史館」とは、西条の公会堂・西条会館のことである。

  西条会館の二階に、西条古墳群からの出土品の一部が展示されている。

  残念なことに、地元の人以外にはあまり知られていない。

  階段を上がると、まず正面の大きな瓶棺(これは古墳時代の出土品ではない)が目にはいる。

  出土物は、西条古墳のうち、規模の小さい群集墳からの須恵器(スエキ)・土師器(はじき)がほとんどである。

  群集墳のうち、時代が古い52号墳からの土器の一部も展示されている。

152   昨日の群集墳の分布を示した地図を見ていただきたい。中央あたりにある方墳が21号墳である。

  21号墳からは須恵器片、土師器片、円筒埴輪片の外に、写真のような家形埴輪が出土した。

  群集墳は、ほとんど円墳であるが、21号墳は52号墳と共に、数少ない方墳であった。

  21号墳は、出土品などから6世紀古墳である。

  この家形埴輪については『加古川市史(第四巻)』に詳しい説明がある。

  西条会館で保管されていることも紹介している。

参考: <須恵器>

    古墳時代の後半から奈良時代にかけて盛んに作られた、陶質の土器。

    スエは韓国(朝鮮)語で鉄の意味で、須恵器は鉄のように硬い土器の意味である。

     <土師器>

    古墳時代以降、奈良・平安時代まで続いた素焼きの土器 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 神野町探訪:人塚・尼塚 | トップ | 神野町探訪:西条10号墳箱式石棺 »

コメントを投稿