ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

大河・かこがわ(101) 平安時代(12) 木造聖観音菩薩立像(平安時代後期) 

2019-11-24 08:52:51 | 大河・かこがわ

     

                木造聖観音像は残った

  ・・・常楽寺(加古川町・大野)について『大野史誌』は「天正六年(1578)羽柴秀吉の兵火にかかり、堂宇すべて焼失した」と記述しています。

 常楽寺のことを調べたいのですが、残念なことに記録・寺宝等は戦乱や火事に焼かれ、現在ほとんど残されていません。

 私もそう思い込んでいたのですが、常楽寺には立派な聖観音立像等がわずかに残されています。
秀吉軍により、焼き打ちになることが予想されたのでしょう。この観音菩薩像は、どこか別の場所に隠していたのかもしれません。
 この観音様について、『信仰の美術・東播磨の聖たち』(加古川総合文化センター)からの説明をお借りします。


     木造聖観音菩薩立像(平安時代後期)

 常楽寺本堂の奥に安置される聖観音菩薩立像である。

 穏やかな相貌を持つ、やや大きめの頭部と、奥行のある体部の肉取りさらに、腰をやや左に捻り、微妙に左足を踏出すなど、一見して、平安時代後期の観音菩薩立像であることがわかる。
 表面は剥落し、全身古色を呈している。内割りは無く、体幹を桧の一材で彫成している。
 宝髻(もとどり)は大きく、天冠台の彫りも鋭い。(以下略)(no4805)
 *写真:聖観音立像(常楽寺所蔵・秘仏)

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