神亀元年(724)春二月、24才の首(おびと)皇子が即位しました。聖武天皇です。
元明(げんめい)・元正(げんしょう)と二代続いた女帝の後の新しい天皇でした。
聖武は、即位後3月には吉野へ行幸しています。
そして以後、播磨を含めて5年間に8回も行幸をしました。
播磨(印南)への行幸は神亀3年(726)のことでした。
聖武天皇の行幸地は、大和政権や天皇家と深く関わる地が多かったようですが、研究者は播磨への行幸は風光を求めた遊園の性格を持つ行幸ではなかったかと推測されています。
随行の山部赤人らが競うように風光をたたえた歌を多く詠んでいます。
浅茅が上に 照りし月夜を
二つの万葉歌碑
「稲美町の文学碑②」(天満神社)で紹介した上記のおなじ万葉集歌が、庭園の中ほどの茅月亭の前(写真上)と、庭園の通路を右に取った一段と高いところ(写真下)にあります。
*茅月亭:昭和63年稲美ライオンズ倶楽部の寄贈
写真下の歌碑:加古川市在住の書道家・坂田聖峯氏の揮毫
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