ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

高砂市を歩く(170) 松村の地蔵

2015-03-31 08:25:37 |  ・高砂市曽根・北浜町

   松村の地蔵さん

  松村(曽根町)の大歳神社の東隣に地蔵堂があり、そこに、写真のような像の地蔵様が祀られています。

 正面からは、後背がとがって屋根型となり、その下は、廂(ひさし)のように張り出しています。全体として板碑のような感じです。

 総高95センチ、像高30センチの像で、南北朝から室町初期ごろの造建といわれていています。

 この地蔵さんは珍しいことは、本尊の下にさらに「二体の坐像合掌仏」が刻まれています。

 『高砂市の文化財(石造篇)』は、下の二体のお像を仏像とされていますが、この二体は、仏ではなく信心深い夫婦と考えるのです。

 つまり、この二体の像は、自分たちの祖先を供養するために、この像を創建した夫婦の像と考えます。

 供養者はどんな人物でしょう。このような立派な像は宗教心だけではできるものではありません。

 当時、この近辺に経済力をもった有力者が創建したのでしょう。

 (*間違っていましたらご指摘ください)

   エノキの老木は枯れた

 なお、この地蔵堂の西隣りに、安産の神として信仰を集めた大歳神社があます。

 大歳神社には、最近までエノキの老木があり、近在によく知られていたのですが、いまは枯れて、その後に松が植えられています。(no2747)

 *『高砂の史情(森本勇著)』・『高砂市の文化財(石造篇)』参照

 *写真:松村(曽根町)の地蔵

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