東志方村細工所
明治22年4月1日、全国的に市町村の再編がおこなわれました。
この時、細工所村・高畑村・岡村・広尾村・野尻新田村・大沢村・行常村・大宗村・畑村・雑郷村・東飯坂村・東中村の12ヶ村が合併して東志方村が誕生しました。
そして、昭和29年8月1日、東志方村、西志方村、志方村が合併して志方村が誕生しました。
従って、明治22年4月1日より細工所村はなくなり、東志方村細工所となりました。
現在でも、細工所を「細工所村」と呼ぶ人がしばしばありますが、120年以前に「細工所村」は、なくなっています。
<細工所は東志方村の中心に>
東志方村は、地図のように細工所村・高畑村・岡村・広尾村・野尻新田村・大沢村・行常村・大宗村・畑村・雑郷村・東飯坂村・東中村の12か村です。
役場は、細工所村に置かれ、東志方村の中心となりとなりました。
東志方の内、広尾村は明治9年2月に吉広村と柏尾村が合併して、お互いの一字をとり広尾村としました。
尚、これらの村々の江戸時代の経過を復習しておきます。
細工所村・高畑村・広尾村・岡村・野尻新田村・大沢村・行常村・大宗村を含む地域は、慶長5年(1600)姫路藩領、元和3年(1617)幕府領、寛永16年(1639年)姫路領、慶安元年(1648)幕府領、延宝6年(1678)相模国小田原藩領に、そして延享4年(1748)から121年間にわたって一ツ橋領(天領)でした。
それ以外の4村は、他の志方と同じく姫路藩に属していました。
上記の記事は「志方町を歩く(59)」を一部、書き直した内容です。
*『兵庫県市町村合併史(上)』(兵庫県総務部地方課)
『かこがわ万華鏡』(岡田功)参照
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