中山1号墳 : 加古川市文化センターで保存
加古川市文化センターの歴史博物館へお出かけください。
展示室の中央に大きな古墳があります。
「精巧に造られているな・・・」と思われるかもしれません。
これはデプリカ(模型)ではありません。本物の古墳です。
中山1号墳は、もともとは加古川市平荘町中山にありましたが、権現ダムで水没したため、現在横穴式石室が加古川総合文化センター博物館の中に移築され展示されている古墳です。
全長12m、玄室幅約2m、高さ約2.5mの両袖式。
博物館の庭に石室が移築されるのはよくありますが、全長10m以上の大型石室を建物の中に移築するのは珍しい展示方法です。
もともと、中山集落の西側に、3基の古墳が確認されていました。その1号墳が文化センターに移築されています。
工事に伴って調査が行われましたが、報告はされていません。
古墳の内部に入ることもできます。
〈蛇足〉:昭和50年ごろ、中山集落と集落の熊野権現社は権現ダムの建設により水没しました。
それに伴い、中山集落と熊野権現社は平荘町神木(こうぎ)の東に移動し、新しい集落は新中山と命名されました。
熊野権現社は、うっそうとした木立の間にあり、石段を登りつめたところにある荘厳な神社だったのですが、新中山に立派な神社として再建されました。(no4759)
*写真上:文化センターに移された中山 1号古墳。同下:古墳内部。(インターネットより)
*『加古川市史(第四巻)』参照
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