アゾラ出現
もう5年も前になります。8月でした。ブログで次のような文を書きました。
・・・
野口農協横の「駅ヶ池」を見ると、なんと!水面が真っ赤でした。
きれいというより不気味な感じです。
よく見ると、ヒシをびっしりと小さな赤い水草が取り巻いています。
それも、池いっぱいに覆っています。
「何という水草でしょうか?」また、「害は、ないのでしょうか?」・・
・・・この文を読んだ友達が神戸新聞に投書してくれました。
そして、新聞(夕刊)のトップに大きく「外来シダ植物‐アゾラ‐猛威」と報じ、記事は「アゾラは池の水質を変えてしまうので、放置せずに、可能な限り早期に取り除くことがのぞましい」と結びました。
その後、大掛かりなアゾラの除去作業が行われ、以来「駅ヶ池」のアゾラの出現はとまりました。
その後、数か所の池でアゾラの出現が見られましたが、さいわいなことに大事にいたっていません。
経堂池(志方中学校横)にアゾラ
先日、志方の宮山へ出かけました。
志方中学校へ手前の経堂池の水面は、ほとんどアゾラで覆われていました。
野口のアゾラと少し種類がちがうのでしょうか、茶色っぽいアゾラです。
わずかに、アゾラで覆われていない水面も、夏の暑さの中で、間もなく完全にアゾラで覆われると思われます。
水面全体がアゾラで覆われると、池は酸欠になり状況は悪化します。
そして、冬には枯れて腐り悪化し悪臭を放つようになります。
今、他の池に広がらないためにも、なんらかの対策を考える時でしょうね。
もっとも、アゾラの説明を読むと池にとって致命的な害を与える水草ではなさそうです・・・
<アゾラ>
中国南部やベトナム北部では水稲の緑肥として利用してきました。
日本では稲が小さいときにアゾラが稲の頂部くっつくと光合成が妨げられるであるとか、アゾラが水面をおおうと水温が低下し、稲の生育を遅らせるなどと言われ、雑草扱いされています。
写真:経堂池のアゾラ