樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

ガンカモ調査

2016年01月07日 | 野鳥
明けましておめでとうございます。本年もよろしくご愛読ください。
さて、毎年1月はガンカモ調査の時期。環境省が各都道府県に依頼し、京都府の場合は日本野鳥の会京都支部が受託して、府内全域の川・池・海を会員が手分けして調査します。
私の担当はこれまで淀競馬場の池だけでしたが、今年は北部(日本海側)の会員が調査に参加できなくなったため、南部の会員が3チームに分かれて遠征することになりました。私の故郷でもあるので、京都府で最もカモの数が多い天橋立(阿蘇海)と丹後半島の東側を担当することにしました。
もちろん1人では無理ですから、栃の森の調査メンバー3人に助っ人をお願いして、4日に行ってきました。ありがたいことに、メンバーの1人が事前に2回も下見をしてくれたおかげで、調査はスムーズに進みました。
阿蘇海は12カ所のポイントに分けて調査。2,800羽をカウントしました。昨年より500羽増えています。嬉しかったのはコハクチョウが記録できたこと。
一昨年の年末に近所の仲間と遠征したときは不在で、昨年のガンカモ調査でも記録されていませんが、今回は2羽を確認。そのうちの1羽を調査の合間に撮影してきました。



午前中で阿蘇海を終え、午後は丹後半島へ。カモの数は少ないものの、移動距離が長くて大変です。それでも頼もしい助っ人のおかげで4時頃には終了しました。
合計で3,200羽のカモをカウントしました。最も多いのはマガモで1,100羽。今回はなぜかオナガガモが多く、昨年の3倍の630羽。全国的な傾向を反映しているのか、気になるところです。
波打つ海面をスコープで凝視しながらカモをカウントするので、2人のメンバーが船酔い状態に陥りました。私は鈍感なのか、いいかげんにしか見ていなかったのか、大丈夫(笑)。


最終の調査ポイント

日本海側の調査は終了しましたが、いつもの淀競馬場と近くの池の調査がまだ残っています。淀競馬場では7年前にオオハクチョウを発見し、京都府南部では珍しい記録となりました。今年はどうかな? 週末の調査が楽しみです。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヒシクイとオオヒシクイ | トップ | 黒い葉 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (guitarbird)
2016-01-08 09:55:00
こんにちわ
大変な部分もあるでしょうけど面白いというか興味深い調査ですね。
マガモがいちばん多いというのはやはりそうなのか、そもそも種として多い種なのかなと思いました。
オナガガモは上野不忍池に行くと圧倒的に一番多いので昔はどこに行っても多いと漠然と思っていたのですが、北海道ではあまり多くないので場所の問題なのだと思うようになりました。

双眼鏡の船酔い状態は私もなったことがあります。
あまり長時間見ていたわけではなかったのですが、私はそもそも船が苦手です(笑)。
返信する
昨日は (fagus06)
2016-01-10 08:05:34
早朝から淀競馬場と近くの池でガンカモ調査に出かけたため、返信が遅れてすみません。
淀競馬場は昨年の倍ほどの数でした。天候も関係があるのかも知れません。

京都府での昨年の合計では、マガモが最多で5200羽、次にコガモ4200羽、カルガモ3300羽と続きます。
このあたりは今年も同じくらだと思います。

私はスコープや双眼鏡で酔ったことはありませんが、家内に以前カモをスコープで見せたら、すぐに「気持ち悪い」といって覗きませんでした。
ブランコも苦手で、揺れるものに弱いようです。
返信する

コメントを投稿

野鳥」カテゴリの最新記事