樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

アオアシシギの声

2024年08月22日 | 野鳥
そろそろシギ・チドリ類が渡って来る時期なので、先日近くの干拓地を回ってきました。
水を張った休耕田の畔に、アオアシシギが2羽いました。撮影を始めると1羽が鳴き始めたので、声を収録するべく長回ししました。



繁殖地ではよく鳴くのでしょうが、この時期にシギやチドリはあまり鳴きません。ただ、このアオアシシギだけは時々「キョーキョーキョー」と哀愁を帯びた声で鳴くことがあります。
この声を聞くと思い出す和歌があります。それは西行法師の以下の歌。

心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ

意味は「出家して俗世間の感情は捨てたけれど、秋の夕暮れにシギが飛び立つ沢にいると感傷的になる」。西行がアオアシシギを見たのかどうか不明ですが、上述のように渡りの季節(秋)に日本に立ち寄って鳴くのはアオアシシギの可能性が高いです。
また、聞く人を感傷的にさせる哀しげな声なので、私は西行が見聞した鴫はアオアシシギだと確信しています。こういう推測もバードウォッチングの楽しみの一つでしょう。
その後、広い干拓地をグルグル回りましたが、クサシギとコチドリに遭遇したくらいで、期待した鳥は不在でした。来週に再度訪問するつもりです。
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2 コメント

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kazuyoo60様 (fagus06)
2024-08-23 07:28:24
はい、ありがとうございます。
今年の暑さは異常ですからね。熱中症対策を厳重にして行ってきます。
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Unknown (kazuyoo60)
2024-08-22 08:47:15
水を張った休耕田の畔に、アオアシシギが2羽いました---、綺麗な鳴き声を聞かせてもらいました。
まだ、暑いでしょう。どうぞ、お気を付けてお出かけください。
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