樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

警戒心

2012年10月04日 | 野鳥
近くの干拓田に飛来するシギやチドリも、ほとんどが南へ去っていきました。「シギチのシーズンも終わりかな?」と思った頃に、オグロシギが1羽だけ休耕田にやってきました。
昨年は7羽も飛来して関西一円のバードフォトグラファーを集めましたが、今回は平日ということもあって私の一人占め。
1日目、私がカメラをセットすると、同じ休耕田にいたサギ類は逃げましたが、このオグロシギは警戒心がゆるいのか知らん顔。2日目、農家の方が私の横にクルマを止めると、一緒に採餌していた10羽ほどのコガモは一斉に飛び立ちましたが、オグロシギは逃げません。
そう言えば、昨年の7羽のオグロシギも、すぐ近くに30~40人のフォトグラファーが集まっても悠然と餌を食べていました。



一方、別の場所にいたクサシギは警戒心が強かった。1日目、30メートルくらい離れているので大丈夫だろうと三脚を組み立て始めると、すぐに飛び去りました。三脚が鉄砲に見えるのでしょうか。結局その日は撮影できず。
2日目、今度は背を低くしてカメラをセットしましたが、またも警戒して畦の隅に隠れました。それでも座ったまま15分ほど待っていると、おそるおそる休耕田の中に出てきて餌を食べ始めました。クサシギって、こんなに警戒心が強かったかな?



鳥の警戒心は種類によって強弱がありますし、同じ種類でも、若い鳥は好奇心が旺盛なためか、警戒心は弱いようです。上のオグロシギも幼鳥だったからかも知れません。
地域によっても違うようで、いつもコメントをいただくguitarbirdさんのブログによると、北海道のキジバトは警戒心が強くてなかなか近づけないそうです。こちらのキジバトの警戒心はドバト並みで、人が1メートルくらい近づいても逃げません。鳥の警戒心を形成する要因は何だろう?
私自身は警戒心が強い方だと思います。電話で保険や金融のセールスを受けると、「私の名前とこの電話番号はどうやって知ったのですか?」と問い詰めますし、キャッシュカードの暗証番号をネット上に流すのが嫌で、ネットショッピングも代引きかコンビニ決済です。
臆病とも言えるな~。
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2 コメント

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Unknown (guitarbird)
2012-10-05 06:07:18
おはようございます
ご紹介いただきありがとうございます。
シジュウカラもこちらでは警戒心が強い、というか東京に行った時に札幌よりも近づけて驚きました。
でもコガモはやはり警戒心が強いんだなと思いながら読んでいました。
こちらではハシブトガラが警戒心が薄く、シジュウカラと今は混群になっていることが多いですが、シジュウカラより1テンポ遅く動き出したり、こちらがいるのに割と平気で近くにやって来る、という感じです。
それと同じ種類でもたまに警戒心が薄い時があるのは不思議です。
シギチドリでは、ヤマシギはいつか写真を撮りたいです(笑)。
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カラ類で (fagus06)
2012-10-05 07:24:33
いちばん警戒心が弱いのはヤマガラでしょうか。うちの庭にもやってきますが、近づいても逃げません。シジュウカラもたまに来ますが、窓を開けただけで逃げます。
イギリスに行ったことのあるバーダーの話では、人が近づいても逃げないそうで、「愛鳥精神の発達した国だから鳥が安心している」らしいです。国によっても違うんですね。
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