前回に続いてチュウヒの考察です。
Wikipediaはチュウヒについて以下のように記しています。
「本種の名前は「宙飛」が由来とされているが、実際は低空飛行を得意とし、一方「野擦」が由来とされているノスリはチュウヒよりも高空を飛翔することが多いため、この両者は名前が入れ替わって記録されているという説がある」。
なるほど。私も以前からノスリの由来である「野擦」には疑問を持っていました。野原を擦るように飛ぶよりも、上空を飛ぶのを下から見上げることの方が多いからです。以下の動画は、前半がノスリ、後半がチュウヒです。
確かに、野を擦るように飛ぶのはチュウヒで、ノスリは宙を飛びます。広い農地などで低空飛行することもありますが、基本的には高空飛行です。
この「宙飛」と「野擦」の入れ替り説は、一見すると説得力があるのですが、私は「宙飛」の表記にも疑問を持ちます。
日本野鳥の会のサイトには、「江戸時代からは「ちうひ」として、確実に存在が記録されています」とありますが、「ちうひ」は日本古来の大和言葉のはず。であるなら、漢字を音読みした「宙飛」は後付けの当て字であり、その当て字を額面どおり解釈するから入れ替え説が生まれるわけです。
じゃあ「野擦」はチュウヒを意味するのか? ノスリを意味するのか? ということになりますが、これも当て字ではないでしょうか。
「チュウヒは中空を飛ぶから中飛」という説もあります。樹木でも「ツバキの語源は厚葉木から」というような説がありますが、漢字がらみの語源説には眉唾が多いです。
Wikipediaはチュウヒについて以下のように記しています。
「本種の名前は「宙飛」が由来とされているが、実際は低空飛行を得意とし、一方「野擦」が由来とされているノスリはチュウヒよりも高空を飛翔することが多いため、この両者は名前が入れ替わって記録されているという説がある」。
なるほど。私も以前からノスリの由来である「野擦」には疑問を持っていました。野原を擦るように飛ぶよりも、上空を飛ぶのを下から見上げることの方が多いからです。以下の動画は、前半がノスリ、後半がチュウヒです。
確かに、野を擦るように飛ぶのはチュウヒで、ノスリは宙を飛びます。広い農地などで低空飛行することもありますが、基本的には高空飛行です。
この「宙飛」と「野擦」の入れ替り説は、一見すると説得力があるのですが、私は「宙飛」の表記にも疑問を持ちます。
日本野鳥の会のサイトには、「江戸時代からは「ちうひ」として、確実に存在が記録されています」とありますが、「ちうひ」は日本古来の大和言葉のはず。であるなら、漢字を音読みした「宙飛」は後付けの当て字であり、その当て字を額面どおり解釈するから入れ替え説が生まれるわけです。
じゃあ「野擦」はチュウヒを意味するのか? ノスリを意味するのか? ということになりますが、これも当て字ではないでしょうか。
「チュウヒは中空を飛ぶから中飛」という説もあります。樹木でも「ツバキの語源は厚葉木から」というような説がありますが、漢字がらみの語源説には眉唾が多いです。
東京書籍の「鳥の名前」を見てみました。
まずチュウヒは、低く飛ぶので「中飛」か、鳴き声による命名か、あるいは「中昼鷹」の下略かと言われるが語源ははっきりとしない、とあります。
さらに異古名「こししろたか」「をのうへ」があるとも。
一方ノスリは、奈良時代の「のせ」という語の変化とも考えられると記されています、ご参考までに。
ちなみにこの本の著者の大橋弘一さんは札幌のかたです。
つまらぬ余談ですが、スポーツ新聞で野球の結果を見るとチュウヒがよく出てきます、センターフライ、「中飛」ですが・・・
語源は、結局のところ、どこまでいっても想像の域を出なくて、科学的な根拠はないので、どうしてもあいまいになりますね。
「こししろたか」というのは納得できます。「腰白鷹」ですね。