樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

近眼のタカ

2014年02月06日 | 野鳥
「鵜の目鷹の目」という言葉があるくらいですから、タカの視力は優れています。
人間の網膜の細胞が20万個であるのに対し、ワシやタカは150万個あるそうで、単純計算すれば解像度は人間の7~8倍。人間が100m先でしか認識できないものを、タカは7~800m先から認識するわけです。
実際、ハゲワシは1500mの上空から地上の獲物を見つけるそうですし、“愚鈍なタカ”トビでさえ上空50mくらいで餌を探しています。
しかし、先日、チュウヒが飛ぶ様子を見ていて、「このタカは目が悪いのではないか」と思いました。葦原や沼の上をスレスレに飛ぶばかりで、上空には上がりません。



そもそもタカの語源は「高いところを飛ぶから」という説もあるくらいで、普通のタカは空高く飛ぶので、バーダーは下から見上げることがほとんどですが、私はこれまでチュウヒを下から見上げたことがありません。
地表から遠ざかると獲物が見えなくなるから低空飛行するのでしょう。ということは、他のタカに比べると視力が弱い、つまり「チュウヒは近眼である」という仮説が成り立つわけです。
上の動画でもチュウヒが水面に近づくと、魚が水しぶきを上げて逃げています。獲物を捕獲するなら、気づかれないようにもっと上空から探して、急降下で飛びかかる方が有利なはず。哀しいかな、チュウヒは近眼なので、それができないのです。
私は近眼ではありませんが、40代後半に老眼になりました。哀しいかな、老眼鏡×ルーペでないと辞書が読めないのです
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4 コメント

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Unknown (guitarbird)
2014-02-06 12:43:45
こんにちわ
チュウヒは以前羽田から出る飛行機の窓の外に窓の高さで現れたことがあり、ちょっと驚きつつ、こんなところにもいるんだと感動しました。
が、自分が乗ってこれから飛ぶ飛行機の真横だったので、バードストライクが恐くもありました・・・(笑)・・・
羽田空港の近くに (fagus06)
2014-02-07 07:32:10
生息するような場所があるんですね。
以前、黒田官兵衛の記事のコメントで、羽田周辺はもともと黒田家の鴨場だったと書きましたが、その名残で湿地とか草地が残っているんですかね。
確かに、自分が乗っている飛行機からタカが見えたら、バードストライクが恐いですよね。いくらバーダーであっても。
私なら「あっちへ行け!」と叫びます(笑)。
近眼?? (scops)
2014-02-07 10:39:23
私は近眼だとは思わないんですが・・・すみません。(笑)
チュウヒは葦原を狩場にしているので、障害物が多く急降下での狩りは向かないと思うんです。
なので、視覚より聴覚を重視しての狩りになります。ハイイロチュウヒほどではないですが、顔もパラボラの役目をするようです。

低く飛んで驚かせ、隠れやすい葦原から飛び出させて狩るということもしますしね。
せっかくの仮説に横槍を入れてすみません。(笑)

メガソーラー建設などで、この絶滅危惧種チュウヒの生息場所が脅かされることが問題になってきましたが、どうかこれ以上生息場所をなくさないでほしいですね・・・
私は (fagus06)
2014-02-08 07:54:51
この仮説を論文にして、「ストリクス」で発表しようと思っていましたが、タカ博士にそう言われると自信がなくなってきました。
論文掲載は諦めた方がいいですかね~(笑)。

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