一応男なので、妻と対戦して負けるスポーツはないのですが、卓球だけは勝てません。中学・高校と卓球部だった経験は、40年後も男と女の力の差を超えます。
この卓球は想像以上に木と関係が深いです。まず、卓球台は木製。パーティクルボード製のものが多いようですが、高級品にはカツラの板を使うそうです。
ラケットも素材の85%は天然木というルールがあって、ヒノキやキリのほか、ヤナギ、マツ、ウォルナット(クルミ)などが用いられるそうです。
下の写真は妻のラケットですが、木口を見ると基材はヒノキのようです。木の種類によって軽さや反発力が違うので、選手たちは材質にこだわるのでしょうね。
意外なことに、ボールも実は木からできています。
ボールがセルロイド製であることはご存知と思いますが、そのセルロイドは樟脳、つまりクスノキの樹脂から製造されます。
現在は廃れましたが、セルロイドは昔の日本の重要な産業で、各地にクスノキを植林し、樟脳の生産も専売公社が管理していました。
樟脳といえば虫除け剤のイメージが強いですが、生産量としてはセルロイド用の方が多かったはずです。写真や映画のフィルム、人形、万年筆、めがねフレームなどセルロイドの用途は幅広かったのですが、燃えやすいとか製造工程で危険が伴うといった理由でプラスチックに切り替わりました。
卓球のボールもロンドンオリンピック以降はプラスチックに切り替わるそうです。
私たちの世代は筆箱とか下敷きとかセルロイドの文具をいろいろ使っていた世代でしょうね。
カツラが卓球台に使われる時は、多分、薄い板にして、タテヨコ交互に張り合わせた合板だと思います。
以前は、近くの卓球場で時々2人でプレーしていましたが、妻にカットされるとついていけませんでした(笑)。
カツラは確かに将棋盤や碁盤に使われています。最も高級なものには確かカヤが使われていたと思います。
あの赤い色はカヤとかカツラ独特の色なんでしょうね。
そういえば最近、他にセルロイドのものって見なくなりましたね。また、桂はとても軽くやわらかい材なので、高級な卓球台に桂が使われていると言うことも意外でした。
ボールがセルロイドであるのは知らなかったです。
卓球はうちにラケットが2つありますがもう20年くらい使ってないですね。
家にガレージを作ってそこに卓球台を置くのが夢だったのですが(笑)。
でも卓球は部活などでやっていたわけでもなくもちろん上手くはないのでfagusさんにも余裕で負けるくらいだと思います(笑)。
でも卓球は何かこう、いいなと思うんですよね。
この記事を読んでそれは木に囲まれているからだと分かりました。
カツラは将棋盤や碁盤も高級なのは確か使われていますよね。
盤状にすると強くて味が出る材なんですねきっと。