政治家や芸能人の「不都合な真実」を次々に暴く『週刊文春』。その表紙を40年間も描き続けたのは和田誠。ご存じない方には、タバコ「ハイライト」のパッケージをデザインした人、あるいは天真爛漫な料理家・平野レミの夫と紹介した方が伝わるかもしれません。映画監督としても作品を残しています。
文春の表紙を描き始めたのは1977(昭和52)年5月。その第1回が、鳥が手紙をくわえて運ぶ図案(下左)。作品には題名が付いていて、第1回は『エアメール・スペシャル』。ジャズにも造詣が深く、歌詞に鳥が登場するスタンダードナンバーの曲名を付けたのです。

亡くなった翌年の2020年に、全作品約2,000点を網羅した『表紙はうたう』が発行されました。図書館へ行って同書で鳥の作品を数えたところ、100点以上。20回に1回は鳥を描いたわけです。題材は自由で、何でも描けたわけですから、鳥が登場する頻度が高いといえるでしょう。
ただ、本人はバードウォッチャーではなく、『表紙はうたう』で次のように書いています。「図鑑か専門家が撮る写真を参考にする。あくまでも参考である。(中略)そのまま描くのでは自分の気がすまない。たくさんの資料をもとに、総合したイメージを描く。だから振り向いたポースだの、羽ばたきの様子など、学術的に見ればおかしなものもあるに違いない」。

描かれた鳥で多いのは、ハト、カモメ、フクロウなど。1回も鳥が登場しなかった年がある一方、2015年は正月からタンチョウ、マガモ、カッコウと3週連続鳥でした。シラコバトやミソサザイといったマニアックな鳥も登場します。ウソの雌雄を描いた作品の題は『男と女』。互いにうそをつき合っているという、和田誠らしいしゃれっ気です。
現在『週刊文春』はアンコール企画として、過去の作品を再び表紙に掲載しています。どこかで鳥の表紙の『週刊文春』を見かけたら、手に取ってじっくり眺めてください。
文春の表紙を描き始めたのは1977(昭和52)年5月。その第1回が、鳥が手紙をくわえて運ぶ図案(下左)。作品には題名が付いていて、第1回は『エアメール・スペシャル』。ジャズにも造詣が深く、歌詞に鳥が登場するスタンダードナンバーの曲名を付けたのです。

亡くなった翌年の2020年に、全作品約2,000点を網羅した『表紙はうたう』が発行されました。図書館へ行って同書で鳥の作品を数えたところ、100点以上。20回に1回は鳥を描いたわけです。題材は自由で、何でも描けたわけですから、鳥が登場する頻度が高いといえるでしょう。
ただ、本人はバードウォッチャーではなく、『表紙はうたう』で次のように書いています。「図鑑か専門家が撮る写真を参考にする。あくまでも参考である。(中略)そのまま描くのでは自分の気がすまない。たくさんの資料をもとに、総合したイメージを描く。だから振り向いたポースだの、羽ばたきの様子など、学術的に見ればおかしなものもあるに違いない」。

描かれた鳥で多いのは、ハト、カモメ、フクロウなど。1回も鳥が登場しなかった年がある一方、2015年は正月からタンチョウ、マガモ、カッコウと3週連続鳥でした。シラコバトやミソサザイといったマニアックな鳥も登場します。ウソの雌雄を描いた作品の題は『男と女』。互いにうそをつき合っているという、和田誠らしいしゃれっ気です。
現在『週刊文春』はアンコール企画として、過去の作品を再び表紙に掲載しています。どこかで鳥の表紙の『週刊文春』を見かけたら、手に取ってじっくり眺めてください。
和田誠さんは本の装丁も手掛けていて装丁に関するエッセイ集を読みました。
自分が好きな丸谷才一さんの週刊文春の連載にもイラスト描いていて、文庫版にもその絵が載っているので、馴染み深い人です。
和田誠さん、鳥がお好きだったのですね。
たまたま病院のロビーで文春の表紙にウグイスが描かれているのを見て、気になって手に取ったところ、和田誠さんの作品であることを知って、調べてみたら、記事に書いたようなことでした。
図書館へ行って『表紙はうたう』で確認しながら、この記事を書きました。支部報にはもっと詳しい内容で掲載します。
それを聞いた和田誠さんが、共通の友人の久米宏に紹介してもらって、出会って10日間で結婚したらしいです。
ところで、そちらでは、大変なことが続きましたね。ストレスがたまったでしょうね。