昨日は「桜桃忌」、『走れメロス』や『人間失格』で知られる作家、太宰治の命日でした。死の直前に発表された作品『桜桃』と、ちょうどこの時期に実るサクランボ(=桜桃)にちなんでこの名があります。
昭和23年6月19日は入水自殺した太宰の遺体が発見された日であり、奇しくも39歳の誕生日でもありました。当初の「桜桃忌」は太宰と親交のあった人たちが遺族を招いて、サクランボをつまみながら酒を酌み交わしたそうです。
その名の通り今はサクランボのシーズンで、野山のサクラにも実が成っています。ただし、ソメイヨシノはクローンで増えた樹なのでほとんど結実しません。
(カスミザクラのサクランボ。この後、実食!)
私の散歩コース・大吉山にはソメイヨシノに混じってカスミザクラが数本あり、果樹用品種ほど立派ではないですが、赤い実をいっぱいつけています。いつもはメジロやヒヨドリがせっせと食べているので、私もそのおこぼれをいただいてみました。
写真の実は酸っぱいものの、サクランボの味がしたので飲み込みました。「もう少し熟したものを」と思って少し黒くなった実を食べましたが、こちらは渋味と苦味が強くて吐き出しました。
(近くのバス停の前のキョウチクトウ。すでに満開)
さて、太宰治の親友で「桜桃忌」を主導し、女優・檀ふみの父親として知られる作家、檀一雄にも「夾竹桃忌」という文学忌があります。キョウチクトウもちょうど今ごろ開花し、夏の間ずーっと赤や白の花で目を楽しませてくれます。
檀の命日は1月2日ですが、生前に宮崎で見たキョウチクトウの写真に感動し、花の季節にわざわざ見に出かけたために、ご当地で「夾竹桃忌」が開催されるようになったとのこと。太宰の「桜桃忌」と違って、季節がまったくリンクしていません。また、キョウチクトウは葉にも花にも枝にも毒を含んでいます。
映画評論家の小森和子や女優の入江杏子が愛人だったそうで、代表作『火宅の人』のようにかなり乱れた私生活を送り、「最後の無頼派」と呼ばれた作家にふさわしい文学忌かも知れません。
昭和23年6月19日は入水自殺した太宰の遺体が発見された日であり、奇しくも39歳の誕生日でもありました。当初の「桜桃忌」は太宰と親交のあった人たちが遺族を招いて、サクランボをつまみながら酒を酌み交わしたそうです。
その名の通り今はサクランボのシーズンで、野山のサクラにも実が成っています。ただし、ソメイヨシノはクローンで増えた樹なのでほとんど結実しません。
(カスミザクラのサクランボ。この後、実食!)
私の散歩コース・大吉山にはソメイヨシノに混じってカスミザクラが数本あり、果樹用品種ほど立派ではないですが、赤い実をいっぱいつけています。いつもはメジロやヒヨドリがせっせと食べているので、私もそのおこぼれをいただいてみました。
写真の実は酸っぱいものの、サクランボの味がしたので飲み込みました。「もう少し熟したものを」と思って少し黒くなった実を食べましたが、こちらは渋味と苦味が強くて吐き出しました。
(近くのバス停の前のキョウチクトウ。すでに満開)
さて、太宰治の親友で「桜桃忌」を主導し、女優・檀ふみの父親として知られる作家、檀一雄にも「夾竹桃忌」という文学忌があります。キョウチクトウもちょうど今ごろ開花し、夏の間ずーっと赤や白の花で目を楽しませてくれます。
檀の命日は1月2日ですが、生前に宮崎で見たキョウチクトウの写真に感動し、花の季節にわざわざ見に出かけたために、ご当地で「夾竹桃忌」が開催されるようになったとのこと。太宰の「桜桃忌」と違って、季節がまったくリンクしていません。また、キョウチクトウは葉にも花にも枝にも毒を含んでいます。
映画評論家の小森和子や女優の入江杏子が愛人だったそうで、代表作『火宅の人』のようにかなり乱れた私生活を送り、「最後の無頼派」と呼ばれた作家にふさわしい文学忌かも知れません。
昔、どこかのカレールーのCMで「マースチャツネ」というのをやっていましたが、それは檀一雄から由来しているんでしょうか。ところで「チャツネ」って何ですか?
グルメの文学者は多いですね。私も一時、開高健の味の表現にはまっていたことがあります。
そういえば、ハウスバーモントカレーはリンゴとハチミツですもんね(笑)。
マースチャツネはオリエンタルカレーでしたかね。
私はあまり辛いカレーは苦手です。
だから桜桃忌は知ってましたが、日にちは知りませんでした…
カスミザクラはこちらにもあり、近年、植樹されることが増えているそうです。
私は死んだら、植物なら、何忌がいいかな…
作家の命日を文学忌というそうで、調べてみたら、花とか植物関係は意外と少なくて、作家の名前をそのまま使った●●忌というのが多かったです。
私なら、ブナ忌、トチノキ忌、カツラ忌…そんなところですかね。