樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

土俵の上の木と鳥

2007年07月11日 | 木とスポーツ
小学校3年生頃まで、私の夢はお相撲さんでした。モヤシっ子で運動神経も鈍かったのですが、技をかけるのが好きで、近所のおじさんに「小さいのに巧い」と褒められて舞い上がったのだと思います。
当時は栃錦と若乃花(初代)の黄金期で、私は「大きくなったら花籠部屋(若乃花の所属部屋)に入る」と決めていました。その後さすがに力士はあきらめましたが、相撲は好きで大鵬と柏戸の時代は柏戸を応援していました。
で、ここから木の話になるのですが、以前からこの「柏戸」が気になっていました。柏の戸にどんな意味があるのだろう? 少し調べましたが由来が分からないので、以下は私の推測です。
柏は一般的には柏餅のカシワです。ところが、中国では柏はヒノキ類を意味します。日本の古い文章にも「松柏(しょうはく)」という言葉が出てきますが、これは常緑樹の「マツとヒノキ」でめでたいことを象徴しています。
つまり、柏戸=ヒノキの戸。そして、ヒノキ建築と言えば宮殿や神殿なので、神社の門扉や開き戸を意味する言葉だろうというのが私の結論です。そう考えれば、威厳のある四股名でしょう?

      
      (日本最古の神社・宇治上神社のヒノキの戸=日本最古の柏戸)

偶然ですが、柏戸と大鵬は木と鳥の対決だったのですね。現在はどうなのか、7月場所の幕内力士を調べたら、木の四股名は栃煌山、栃乃洋、北桜、鳥は白鵬、露鵬、鶴竜、海鵬の7人でした。
柏戸のついでに杉戸。別れの歌『蛍の光』の中に、「いつしか年もすぎの戸を 開けてぞ今朝は別れゆく」という一節があります。この「すぎ」は「過ぎ」と「杉」の掛け詞ですが、分かれるときに開ける杉の戸って何でしょうね?
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4 コメント

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えーっ (bulbul)
2007-07-11 06:38:27
 宇治上神社て日本最古なんですか ? 昔コノハズク見に行ったりってとこですよね、漠然と出雲大社とか住吉大社なんかが有史以前からあんにゃ思てました。考えてみたら歴史のない時代のことなんて分からないのに...。私のようにそんなに興味もってない者にとっては「日本最古」みたいのがあちこちにあってだんだんそんなことに価値を見いだせなくなってきます。つい最近作ったみたいな飛行神社とかあったりするし、忠魂とか慰霊とかそんなんとどこから神社になるのは区別もはっきり知らんし、と言って柏手打って家族の平安を願うことは忘れてませんけど...、
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宇治上神社は (fagus06)
2007-07-11 07:15:52
日本最古の神社建築なんです。
昨年の7月14日の記事にも書きましたが、小さい神社なのに世界遺産になっています。

http://blog.goo.ne.jp/fagus06/e/d3724166f0247f6f4badac87eac170c7

コノハズクが来ていたのですか? 昔、アオバズクの観察会があったことは知っていますが…。


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相撲好きです (guitaibird)
2007-07-13 10:42:38
こんにちわ、guitarbirdです
私の母は初代若乃花の大ファンで、その影響で我が家ではずっと、
二子山部屋とその兄弟部屋の力士を応援してました。
初代若乃花の弟である初代貴乃花も亡くなられて、
今は見る影もないのが、寂しいかぎりです。
ちなみに私は隆の里関が大好きでした。
その影響で今は稀勢の里関を応援しているのですが、
ちょっと伸び悩んでますねぇ・・・
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親子2代の二子山部屋ファン (fagus06)
2007-07-14 09:50:18
ですか。私も若乃花の後は弟の貴乃花を応援していました。
当時は、誰がどの部屋所属で、得意技は何でなど、だいたい覚えていました。
昔のテレビのかけ布(今はないですが)を腰に垂らして、土俵入りの練習もそていました。横綱になるつもりだったのかな? 
今は花籠部屋って聞かないですが、まだあるんですかね?
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