バードウォッチャーならNHKの『ダーウィンが来た!』や『さわやか自然百景』、NHK-BSの『ワイルドライフ』の鳥の放送をご覧になっているはずです。これらの野鳥番組は、鳥に関する私たちの知見を豊かにするだけでなく、鳥類学の進歩にも貢献しています。
例えば、「仏法僧」と鳴くのはブッポウソウ(下の動画)ではなくコノハズクであることが明らかになったのは、1935年のNHKのラジオ放送がきっかけ。名古屋放送局がブッポウソウの声の生放送を行ったところ、その声につられて、ある人が飼育していたコノハズクが鳴きだしたので、「仏法僧」はコノハズクの声であることが判明。日本鳥学会は「仏法僧=ブッポウソウ」が誤りであったことを認めました。
また、昨年9月に放送された『ワイルドライフ』は、小鳥の言語を研究している鈴木俊貴博士に4年間密着取材し、シジュウカラの親鳥が幼鳥(下の動画)にヘビを意味する言葉「ジャージャー」を教えるシーンや、それをゴジュウカラやヒガラ、メジロの幼鳥も学んでいるシーンを放送しました。
鈴木博士も「種内での言葉の学習もほとんど明らかになっていませんし、種を超えて言葉を学習することが分かったのは初めてです」と語っていました。このことは、カラ類の混群の中でシジュウカラが「ジャージャー」と警戒すればヒガラやメジロなどにもその意味(ヘビがいる)が伝わることを示しており、混群を形成する理由の解明にもつながる大発見だったようです。
もちろん、NHKが撮影しなくても博士自身が撮影することも可能ですが、研究者のカメラではなく放送用の高性能なカメラとマイクを複数台使って、しかも撮影のプロが撮ったからこそ貴重なシーンが記録できたはずです。
番組の中で「これは面白い! 初めてです」と興奮していた鈴木博士は、今後は鳥の言葉の教育過程を研究するそうです。
例えば、「仏法僧」と鳴くのはブッポウソウ(下の動画)ではなくコノハズクであることが明らかになったのは、1935年のNHKのラジオ放送がきっかけ。名古屋放送局がブッポウソウの声の生放送を行ったところ、その声につられて、ある人が飼育していたコノハズクが鳴きだしたので、「仏法僧」はコノハズクの声であることが判明。日本鳥学会は「仏法僧=ブッポウソウ」が誤りであったことを認めました。
また、昨年9月に放送された『ワイルドライフ』は、小鳥の言語を研究している鈴木俊貴博士に4年間密着取材し、シジュウカラの親鳥が幼鳥(下の動画)にヘビを意味する言葉「ジャージャー」を教えるシーンや、それをゴジュウカラやヒガラ、メジロの幼鳥も学んでいるシーンを放送しました。
鈴木博士も「種内での言葉の学習もほとんど明らかになっていませんし、種を超えて言葉を学習することが分かったのは初めてです」と語っていました。このことは、カラ類の混群の中でシジュウカラが「ジャージャー」と警戒すればヒガラやメジロなどにもその意味(ヘビがいる)が伝わることを示しており、混群を形成する理由の解明にもつながる大発見だったようです。
もちろん、NHKが撮影しなくても博士自身が撮影することも可能ですが、研究者のカメラではなく放送用の高性能なカメラとマイクを複数台使って、しかも撮影のプロが撮ったからこそ貴重なシーンが記録できたはずです。
番組の中で「これは面白い! 初めてです」と興奮していた鈴木博士は、今後は鳥の言葉の教育過程を研究するそうです。
鳥の言葉の教育過程を研究---、親が確実に伝えたいこと、その思いが子供に意味を持った声や、態度でですね。どの種類でも手段があると思えます。
この鈴木博士は鳥にも言葉や文法があることを発見して、現在、世界的にも注目されています。