ある人から情報をいただいたので、近くの巨椋(おぐら)干拓地でヒシクイを観察してきました。この鳥はガンの仲間で、正確にいうと亜種オオヒシクイ。4年前にも1羽飛来しましたが、同じ個体かどうかは分かりません。
京都府南部にガンがやってくることはほとんどないですが、大昔は普通にいたようで、『万葉集』に以下の歌が残っています。作者は柿本人麻呂。
巨椋(おほくら)の入江響(とよ)むなり
射部人(いめびと)の伏見が田井に 雁(かり)渡るらし
「射部人」は伏見にかかる枕詞で、意味は「巨椋の入江に声が響いている。伏見の田園をガンが渡っていくようだ」。
現在は干拓されて広大な農耕地になっていますが、当時の巨椋は湖でした。内陸部なのに向島、槙島、大島、中書島といった地名が残っているのは、その湖にたくさんの島があったから。
その入江に声が響くほどの大群が、伏見~宇治の農耕地に飛来していたわけです。約2年前の昨年2月には34羽のマガンが飛来し、当ブログでもご紹介しました。
久しぶりに大型のガンをじっくり観察することができ、今年の鳥納めにすることができました。
ということで、今年の当ブログはこれが最後です。1年間ご愛読いただき、ありがとうございました。みなさま、良いお年をお迎えください。
京都府南部にガンがやってくることはほとんどないですが、大昔は普通にいたようで、『万葉集』に以下の歌が残っています。作者は柿本人麻呂。
巨椋(おほくら)の入江響(とよ)むなり
射部人(いめびと)の伏見が田井に 雁(かり)渡るらし
「射部人」は伏見にかかる枕詞で、意味は「巨椋の入江に声が響いている。伏見の田園をガンが渡っていくようだ」。
現在は干拓されて広大な農耕地になっていますが、当時の巨椋は湖でした。内陸部なのに向島、槙島、大島、中書島といった地名が残っているのは、その湖にたくさんの島があったから。
その入江に声が響くほどの大群が、伏見~宇治の農耕地に飛来していたわけです。約2年前の昨年2月には34羽のマガンが飛来し、当ブログでもご紹介しました。
久しぶりに大型のガンをじっくり観察することができ、今年の鳥納めにすることができました。
ということで、今年の当ブログはこれが最後です。1年間ご愛読いただき、ありがとうございました。みなさま、良いお年をお迎えください。
森鴎外の『雁』は上野不忍池のガンを描いた小説ですから、明治時代は東京にもガンが飛来していたということですね。
以前いただいたパッカーズのニットキャップ愛用しています。探鳥会のときは、名札をつけて被っています(笑)。
この干拓地は北陸新幹線が延伸されるので、現在、野鳥の生息状況を調査しています。冬の間はタカやハヤブサなどの猛きん類の調査のために、また出かけることになると思います。
ヒシクイは11月に千歳に見に行きましたマガンともども。
こちら真冬にはいなくなりますが、今年は暖冬でまだいるかもしれません。
春先にまた見に行きます。
雁は俳句で多く出てくるので、やはり明治くらいまでは全国的によく見られたのでしょうね。
今年もお世話になりました。
また来年も記事を楽しみにしています。
よいお、の前に、イーグルス今度勝つと優勝ですがパッカーズやセインツの相手にはならないのでどうかご安心ください。
今年はイーグルス以外はどこが来るか分からないですね。
パッカーズ当たり前のように強いのはさすがですね。
ではよいお年を。
今年最後に行かれましたか。毎週のようにですね。お元気になられてほんとに良かったです。