受験シーズンに合わせて、宇治市植物公園が面白い企画を実施しています。「合格応援」と題して、園内で合格に因んだ植物を紹介しているのです。
まず、入場する際に希望者にヤマコウバシの葉をパウチした栞を配布しています。落葉樹なのに冬でも落葉しないので、試験に落ちないおまじないになるというわけです。案内地図にはヤマコウバシが植えてある場所も明示してあります。
ローズマリーの枝も配っています。その香りが記憶力と集中力を高めるので、古代ギリシャの学生も頭に一枝挿して勉強したそうです。
受験生でもないのにヤマコウバシとローズマリーをもらいました
まだあります。合格電報の文面「サクラサク」に因んで、冬に開花するサクラを紹介しています。園芸樹木のことはよく知りませんが、冬でも花を咲かせる十月桜とか冬桜、子福桜といった品種があるようで、案内地図を片手に歩いて行くと、この寒空に5~6本の桜が開花していました。
春と初冬の2回開花する十月桜
そのまんまの名前、冬桜
また、温室には鸞凰玉というサボテンがあって、上から見ると五角形に見えるので「合格」に因んで紹介されています。
ご多分にもれず、宇治市植物公園も入場者数が減少していたのですが、私の知っている方が着任してからいろんな企画を実施されるようになり、その一環でこういう面白い企画を立てられたのでしょう。最近は入場者数が増えているようです。
冬でも葉が落ちない樹としてはヤマコウバシ以外にカシワやクヌギもあります。植物公園のチラシにも「カシワやアベマキは落ちない葉もありますが、落ちる葉もあります」と説明してあります。わが家の庭にもカシワが1本あって、茶色く変色し大きな葉が枝にしがみついています。
ヤマコウバシより大きい葉なので、合格の効果も大きいかも知れません。ご入用の方には差し上げますよ。
庭のカシワ
40年以上前、私は現役で4校受けて全部落ちました。あの時、この葉を持っていたら1校くらいは合格していたかも。……無理か?