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樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

宇宙庭

2010年08月09日 | 街路樹・庭木
(フレームが縮小されている場合は、「お気に入り」を一旦×にしてご覧ください)
京都国立近代美術館で「生存のエシックス」という展覧会が開催されています。医療や環境、宇宙に対して芸術的なアプローチを試みる12のプロジェクトを紹介するという面白い内容。流行の言葉で言うと「コンセプチュアルな」、卑近な言葉で言うと「小難しい」アートです。
私の興味は「宇宙庭」というプロジェクト。国際宇宙ステーションの日本モジュール「きぼう」の中で、種から植物を育て、さらに庭を作って、それを鑑賞することで宇宙飛行士の心を癒し、宇宙空間における庭のあり方を探るという実験です。提案したのは京都市立芸術大学の教授。



上の写真が宇宙庭。銀色の風船のような物体からいろんな植物が顔を出しています。展示品は造花でしたが、実際にはカタバミ、ヤブミョウガ、ナデシコ、セイヨウタンポポ、ヘビイチゴ、オニタビラコなどの草本が使われたようです。
宇宙船内ではこれがプカプカ浮いていて、その輪の中をくぐりながら植物を愛でるというのが宇宙庭の鑑賞方法らしいです。下の画像は地上での無重力空間でテストしたムービーの1シーン。



さらに下のムービーでは、実際に「きぼう」内で宇宙飛行士の野口さんが2ヶ月かけて作った庭を外国の宇宙飛行士に説明しています。展覧会でも同じムービーが映写されていました。後半は英語で説明しているのでよく分かりませんが、「宇宙初のガーデンパーティー」と言っているようです。



この銀色の風船タイプとは別にリング状の宇宙庭も製作されていて、こちらでは草本だけでなく、ナンテン、パキラ、ポトスなどの木本も使われたようです。宇宙で庭を鑑賞するという試みも興味深いですが、私の関心は「無重力空間で樹木は育つのか?」ということ。
これについては従来からいろんなデータが蓄積されていて、宇宙船内部では無重力や宇宙線といった条件よりも、湿度、気温、照度などの条件の方が影響が大きいそうです。地上とあまり変わらないということでしょうか。会場には、実際に宇宙ステーションで使われた植物栽培装置も展示してありました。


親水性高分子膜による植物栽培装置

宇宙で庭を鑑賞するというアイデア、それを実現するエネルギー…、芸術家のパワーはスゴイですね。おかげで、私のように樹木や緑が好きな人も安心して宇宙旅行に出かけられます(笑)。
「生存のエシックス」展のwebサイトはこちら
JAXAの宇宙庭のwebサイトはこちら
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レレレのおじさん

2009年11月30日 | 街路樹・庭木
前回は街路樹の落ち葉の話でしたが、今回は庭木の落ち葉。わが家でも1ヶ月ほど前から枯れ葉がたくさん舞い散るので、レレレのおじさんみたいに竹箒を持ってほぼ毎日掃除しています。
早朝にするべきでしょうが、ご近所の方が出勤された後の遅い時間に始めるので、「お出かけですか~」と声を掛けられません(笑)。


(掃き集めるとけっこうな量になります)

玄関まわりに多いのはモクレンとカツラの葉。今の時期、カツラの葉は綿菓子のような甘い匂いを漂わせています。最近読んだ本によると、カラメルと同じ成分の麦芽糖が含まれているそうです。
匂いを試したところ、黄変した後パリパリに乾燥して、今にも落ちそうな葉が最も甘く匂います。その次が落ちたばかりの葉。黄変しても乾燥していない葉やまだ緑色が残っている葉は甘い匂いがしません。


(いちばん甘く匂うのはこんな汚い葉)

集めた落ち葉はコンポストに入れて堆肥にしますが、今は満杯なので「もったいない」と思いながらゴミに出します。落ち葉はゴミ袋に入れるだけで分別できるのでリサイクルも簡単なはず。街路樹の剪定枝はバイオエネルギーや堆肥として再利用されていますから、落ち葉もリサイクルすればいいのに…。そう思って調べたら、すでに実施している自治体がありました。


(うちの庭で最も美しい紅葉、ドウダンツツジ)

大阪の岸和田市では、公園の掃除で集めた落ち葉を堆肥用に市民に無料配布しています。昨年は2,216袋、約19トンの落ち葉を120人の市民に提供。ただ、不要なゴミを取り除いて袋詰めするので、焼却処分の倍以上のコストがかかったとか。
岸和田市の場合は市が集めた落ち葉を市民に配布するというパターンですが、東京の小平市では逆に市民が集めた落ち葉を市が回収して農家に利用してもらうというパターン。
専用の回収袋を無料で貸し出す→市民が落ち葉を詰め込んで清掃局に持ち込む→農協を通じて農家に搬入する→各農家が堆肥化する、という流れ。堆肥以外に、「落ち葉のプール」にして子どもたちの遊びにも利用しているそうです。


(紅葉しても落葉しない、手間いらずのカシワ)

ただし、堆肥化できないイチョウやマツの葉、小石や砂は混入しないという条件付き。わが家でもタバコの吸殻とか砂利が多いときはコンポストには入れません。
ところで、レオパレスのCMで松平健がレレレのおじさんを演じていますが、ちょっとイメージが違いません? 『天才バカボン』では一番好きなキャラクターなのに、残念だな~
(松平健のレレレのおじさん↓)

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街路樹の功罪

2009年11月26日 | 街路樹・庭木
大阪市のメインストリート・御堂筋のイチョウ並木が黄葉し、灰色のビル街に鮮やかな色を添えています。通行人も誇らしげに眺めて歩いて行きます。
でも、2週間ほど前までは路面に落ちた銀杏の臭いに眉をしかめながら、実を踏まないように注意して歩いていました。


(鮮やかに色づいた御堂筋のイチョウ並木)

以前はクレーン車が出動して枝を揺さぶって実を落とす「銀杏落とし」が秋の風物詩でした。傘を逆さに構えた人たちが落下する銀杏を争うように拾うシーンが毎年テレビで放映されたものです。でも大阪府の財政難で、数年前から中止。


(落下して踏み潰された銀杏)

しかも、通行人や周辺のお店から「落ちた実が臭い」と苦情が出たり、クルマが踏むとスリップして危ないという理由から、実をつけない雄木に順次切り替えているそうです。御堂筋のイチョウ約830本のうちの約400本が雌木ですが、その半分がすでに雄木に取り替えられたとか。
昔は御堂筋の銀杏は大阪市内の料亭で人気が高く、セリにかけられるほどだったそうですが、中国産の安価な銀杏が出回って需要がなくなったという事情もあるようです。


(吹き溜まったイチョウの落ち葉)

銀杏は確かに臭いですが、通行するのに我慢できないほどのものではないでしょうし、クルマがスリップすると言っても衝突事故が起こるほどとは思えません。こういう苦情が徐々にエスカレートして、そのうち「落ち葉はじゃまになるし、スリップして危ないから落葉樹を植えるな」という声になるのではないかと危惧します。
最近の都会の人間は少し過剰防衛というか、過敏になっていませんか。こういう意識の延長線上に、肩がちょっと触れたからと言って喧嘩する姿があるように思えます。もっと鷹揚になればいいのに…。
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住宅が売れる庭木

2009年11月09日 | 街路樹・庭木
家の近くで新しい住宅が分譲されています。物件名は「宇治はなみずき通り」。40戸の建売住宅すべての玄関にハナミズキが植えてあります。


(「宇治はなみずき通り」は2,980万円~3,860万円)

この物件を開発した京都の不動産会社は以前、関西の有名な設計家10人を起用して10戸の建売住宅を販売したことがあり、その新聞広告を私がつくりました。最近話題のデザイナーズハウスの走りです。
新しいことに積極的な会社ですが、この物件名を見て「古いな~」と思いました。ハナミズキが人気を博したのは10年以上前。現在の庭木のトレンドはシマトネリコです。


(シンボルツリーとして玄関に植えられたハナミズキ)

沖縄に自生するトネリコで、半落葉のため落ち葉が少ないことや、葉や花がエキゾチックなことから現在赤丸急上昇中。裏の事情もあって、和歌山県の植木業者が大量栽培に成功して業界に流通したため、特に関西で普及しているというのが実情のようです。


(物件の近くにもシマトネリコを植えた家がありました)

しかし、庭木のトレンドとしてはシマトネリコですが、物件名が「宇治しまとねりこ通り」では売れません。ほとんど認知されていない樹ですから、一般の人にとっては「何それ?」でしょう。一方、ハナミズキには何となく美しいイメージがあるようで、いろんなお店や商品に「花水木」という名前が使われています。


(羽状複葉がシマトネリコの特徴)

庭木として育てやすく、不動産物件としてもイメージが良く、ハナミズキやシマトネリコに代わる新しい樹は何だろう? 私なりに考えた結果、オリーブをお勧めします。
わが家にも1株ありますが、常緑樹なので落葉しないうえに枝が細いので剪定しやすく、もともと乾燥地出身ですから水やりもほとんど不要。しかも、「平和」や「幸福」のシンボルですから住宅地のネーミングとしてはピッタリ。最近の住宅は洋風なので、外観にも調和します。


(オリーブを植えている家も時々見かけます)

不動産会社のみなさん、これからは物件にオリーブを植えましょう。たちまち人気を集めて、即日完売しますよ。(笑)
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庭木の第2の人生

2009年10月15日 | 街路樹・庭木
以前、グリーンバンクという制度をご紹介しました。引越しや建て替えで不要になった庭木を市や町に預け、欲しい人が引き取って植えるというマッチングシステムです。その記事には、この制度がある姫路市や鎌倉市がうらやましいと書きましたが、宇治市にはもっと素晴らしい制度がありました。
京都府南部の3市3町はゴミ処理やリサイクル事業を共同で行うため管理組合を結成しています。その事業の一環として、家庭から出た廃棄物を山中に埋め立て、満杯になったら土で覆い、その上に樹を植えるために、不要になった庭木を募集しているのです。


(不要な庭木が植えられた埋立地)

そのホームページには、「各家庭からの廃棄物を受け入れてくれた大地に感謝しながら、ご提供頂いた樹木には、末永く見守って頂けるよう提供者の名札を付けて育てていきます。」と書いてあります。
その埋立地を見てきました。家から5kmくらい離れた山の中、焼却場やリサイクルセンターなどが位置する一帯にあります。柵で囲まれていたので間近では確認できませんが、クスノキやネズミモチ、クロガネモチなど大小さまざまな樹木が並んでいました。



人間が定年後に第2の仕事に就くように、それぞれの家で役目を終えた庭木がここで第2の人生を送るわけです。マッチングシステムでは引き取る側の好みによって第2の人生を迎えられない庭木もあるでしょうが、これならほとんどの庭木がセカンドライフを迎えられます。なかなかいい制度でしょう? 
わが家の庭木もいつかは処分しなければならない時期が来るので、そのときはこの制度を利用しようと思います。
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都知事の作戦

2009年09月10日 | 街路樹・庭木
太平洋戦争の末期、鉄が不足したため軍用船などを木で造ることになったそうです。しかし、山の木は伐採や輸送にコストと時間がかかるので、軍部は平地の樹木に目をつけ、全国の知事に公園の樹木や街路樹を伐採するよう命令しました。
当時の山林局長(現在の林野庁長官)はこれに抵抗しましたが、ある県知事がその姿勢を軍部にチクったため地方の営林署に左遷されました。
また、当時の東京都知事は肝の座った人で、軍部が伐採命令を出すと「ハイハイ」と返事はするものの、いろいろ理由をつけて実行しない。いわゆる「面従腹背」を貫き通して終戦を迎えたそうです。(写真は3年前東京に行った際に撮ったもの)

       
       (日比谷公園のイチョウ。この巨木も目をつけられたのかな?)

現在、明治神宮や上野公園、芝公園などの樹木や街路樹が残っているのは、この都知事の作戦のおかげのようです。敬意を表してお二人のお名前を記しておきます。左遷された局長は笹山茂太郎、都知事は大達茂雄。
「世界一長い並木道」としてギネスブックに登録されている日光の杉並木も目をつけられ、軍用船の材料にするべく試し伐りされたものの、空洞だらけで使い物にならないので助かったそうです。

       
       (新宿御苑のプラタナスの巨木。これも都知事が守った?)

この間の総選挙で民主党が大勝した数日後、農林省の前事務次官がある団体の会長に天下ったという小さい新聞記事を見つけました。天下りが禁止される前の駆け込み人事でしょう。その前の会長も元林野庁長官だとか。転職祝いに、軍に抵抗して左遷された笹山局長の爪のアカをプレゼントしたいですね。
一方、今の都知事なら軍の命令にどう対応するでしょう。おそらく、「国のために」と率先して街の樹木を伐採するのではないでしょうか。
前回は気が重くなる記事だったので今回はいい話で明るくしようと思いましたが、最後はまた暗くなってしまいました(笑)。
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樹の落とし物

2009年04月27日 | 街路樹・庭木
落ち葉は秋の代名詞ですが、樹が葉を落とすのは晩秋とは限りません。常緑樹の中には今の時期、若葉と入れ替わるように古い葉を落とすものがあります。
下の写真はアラカシの葉がたくさん落ちた散歩コース。大阪のビジネス街でも周囲にクスノキを植えているビルでは、メンテナンスの方が掃き掃除に大わらわでした。カシ類やクスノキは今が落ち葉のピークです。

       

わが家も3本のアラカシとクスノキの仲間のゲッケイジュが落葉するので、しばらく掃き掃除が日課になっています。この時期はコンポストが満杯なので、結局ゴミとして処分せざるを得ません。

       
               (アラカシやゲッケイジュの落ち葉)

しかも、樹が落とすのは葉っぱだけではありません。実も落とします。アラカシはドングリを落とすので、秋にも掃き掃除しました。
さらに、樹は花も落とします。サクラは人気者ですし、花びらも小さいので風に吹かれてすぐにどこかへ運ばれていきますが、わが家のハクモクレンはお隣のガレージにぼってりとした白い花びらを落とすので、4月上旬は2週間ほど花びら拾いをします。

       

まだあります。上の写真は散歩コースに落ちていたソメイヨシノのガク。花びらが落ちた後、その花びらを支えていたガクが落ちるのです。わが家のハクモクレンは開花前に芽鱗(がりん=花芽を包んでいるビロード状のキャップ)を落とします。目立たないので全部は掃除しませんが、花と一緒に拾うこともあります。
ハクモクレンはグロテスクな形の実も落とします。芽鱗と花弁と実と葉を落とすハクモクレンが一番の厄介者。お隣は「花を楽しませてもらっていますから気にしないでください」と言ってくれますが、放っておくわけにはいかないので、季節ごとに落下物を拾い集めています。
植える位置が悪かったのかも知れませんが、1年中樹の落とし物を掃除している感じです。面倒臭いですが、「これも含めて樹の恩恵」と考えて掃除しています。
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アラカン桜

2009年04月06日 | 街路樹・庭木
家から駅までの水路沿いの道に50本ほどの桜並木があり、いつも今ごろはちょっとしたトンネルになります。通りがかりの人がしばしうっとりと眺めたり、写真を撮ったりしています。

       
              (細い路地が桜のトンネルになります)

この桜並木は戦前からあったものですが、終戦後に「進駐軍が花見にやってきて村で騒がれては困る」と心配した住民がすべて伐採したそうです。伐った桜は薪にして各戸に3束ずつ配ったとか。
その後、昭和24年(1949年)になって新たに植樹。当時の青年団長の話では、「役所の観光課長が勧めて、日曜日に青年団員が総出で植えた」そうです。それからちょうど60年、今年還暦を迎えたわけです。

       
             (水路の両岸に植えられたソメイヨシノ)

カミングアウトしますと、実は私も今年還暦を迎えます。自分でも信じられませんが…。
先日、“アラフォー”の仕事仲間から私の年代を“アラカン”と呼ぶと教えてもらいました。アラウンド還暦、略してアラカン。うまいこと言いますね~、って喜んでいる場合じゃないかな?
この桜も私と同じ“アラカン”だと思うと、急に連帯意識が湧いてきました。
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還ってきたアラカシ

2009年03月18日 | 街路樹・庭木
宇治市をはじめ京都府南部の3市3町は、ゴミ処理やリサイクル事業を共同で行うため広域の事業組合を組織しています。ゴミや屎尿の処理のほか、衣服や家具、自転車、さらに剪定した公園樹や街路樹、園芸業者や市民が持ち込む剪定木のリサイクルもやっています。
枝葉を粉砕してチップ化し、堆肥化前の中間物として、一般市民には40リットル100円、大口業者でも1立方メートル500円という格安料金で配布しているのです。先日、その配布サービスがあったので、私も見学がてら行ってきました。

       

処理センターに行くと、ブルーシートで覆われたチップの山が2つあり、平日にもかかわらず3組の方が袋に詰めていました。
堆肥になる前のチップなので、用途は土の上に撒いて雑草が生えにくくしたり、水分の蒸発を抑えるマルチング材に限定されますが、時間をかけて発酵させれば堆肥にもなるそうです。
係の人に話を聞くと、1年度に9月、12月、3月の3回実施しているそうで、前回12月分の余ったチップを放置しておいたら発酵して発熱したとか。その方が堆肥になりやすいと思ったので、私は前回分のチップを袋に詰めました。手で触るとホカホカしており、スコップで掘ると湯気が出てきます。

       
              (チップが醗酵して発熱しています)

前回分ということは、私も去年の10月に庭のアラカシを剪定してゴミとして出しましたから、ひょっとすると回り回ってチップとしてわが家に戻ってきたのかも知れません。

       
             (昨年、剪定してゴミに出したアラカシ)
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グリーンバンク

2008年10月03日 | 街路樹・庭木
わが家は角地で、片方の道路沿いにアラカシを3本植えています。その道は小学生の通学路になっていて、ドングリが落ちると子供たちがおもしろがって蹴散らしたり、踏みつけるので汚れます。
それを事前に防ぐため、この間から何度か枝を剪定しました。宇治市は剪定ゴミを1回2束までと限定しているので、何日かに分けての作業です。木が好きで庭にたくさん植えましたが、剪定しながら「いつまで自分で管理できるだろう?」と不安になってきました。

       
         (これで1回分2束。全部で9束の枝を剪定しました)

庭木を管理できなくなった人のためにグリーンバンクという制度があります。例えば、自宅を売却する場合や庭木を処分したい場合、伐採してゴミ処理するのではなく、欲しい人に引き取ってもらうというシステムです。
あまり一般的ではないのか、実施している自治体は少なく、宇治市も京都市もまだ導入していないようです。姫路市の例をみると、手順は次のようです。
①樹木を処分したい人が市に電話する
②担当者が樹木を見に来る
③要件を満たせば、後日業者が引き取りに来る
 (費用は市の負担)
④集まった樹木を一斉に公開する
⑤欲しい人が見に来て、気に入った樹木を引き取る
 (自分の車あるいは造園業者の有料配達)

             
    (わが家のシンボルツリー、カツラもいつかは処分することになる?)

鎌倉市では樹木のほか草花の苗や球根、種子も扱っていて、こちらは処分したい人と引き取りたい人をインターネットで結び、引渡しは当事者同志が直接行うというシステム。
当分は庭木を処分するつもりはないですが、将来のために宇治市もグリーンバンク制度を導入してくれないかな~。
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