ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

きゅうせいき

2015-10-04 07:12:10 | 脳みその日常
老父の世話をするにつれて、介護のことや介護保険の知識をどんどん知るようになってきました。それまでは介護制度のことなんて全くのシロートでしたが、その制度を知れば知るほど様々な感想を持つようにもなります。制度の不備や改善点などなど。

ともあれ、老父をめぐって様々な方が仕事をされているのを見るにつけ、本当に頭の下がる思いですが、時々「え?」と思うこともあります。

ある医療ソーシャル・ワーカーとの会話。

「まあ、ここは『きゅうせいき』の病院ですから…」
「きゅ、きゅうせいき?」

医療関係者にしてみれば何てことない内容でしょうが、特別な知識のない一般人が耳にした時、「きゅうせいき」の意味はきっと頭の中で「9世紀」と変換されるのではないでしょうか。この用語を初めて耳にして「急性期」と理解する人はまずいないと思います。だって、それは専門用語だから。

こんなわけですから、続く会話はこうなります。

「え、この病院、そんな昔からあるんですか?」
「え?」(何言ってんの、この人)
「え?」(あれ?なんか会話が噛み合ってないぞ…)

もっとも、すぐに「きゅうせいき」が「急性期」ということが分かったので事なきを得たのですが、日本語って本当に難しいなあと日本人なのにしみじみ思ったのであります。特に同音異義の専門用語はそうなりますね。

シロートの立場からすると、いきなり専門用語を出されると理解に苦しむもの。そこから学んだのは、いくら深い知識を持っていても門外漢の人に説明する際には誰にでも理解出来る言葉を使わなければいけないということ。ひいては話す相手がどんな人なのかを見極めた上で説明をしなければ相手に理解されないということでもあります。
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