覚めないよ…

魔法使いですか！はたまた新興宗教の怪しい教祖か？

これは前回の上麻生発電所取水堰堤の近くにある看板ですが、本当に眠かったら「さめよ」なんて書かれても無理ですって。だって、眠いんだから。

むしろ、まだ「寝るな！」のほうがインパクトがあるんじゃないの？ え？ 上から命令するような文言はよろしくない？ ん〜、面倒な時代だなぁ。

そろそろ「上麻生発電所取水堰堤」に…

国道41号を遡って行くと加茂郡白川町に木曽川水系の上麻生（かみあそう）発電所取水堰堤が見えてきます。

ほ〜ら、見えてきました。クルマを停車させる際には気をつけてください。駐車スペースがほとんどないので。



上の写真の水柱と水柱の間に注目してください。これはローリング・ゲートと呼ばれるもので、貯水側にある程度の水量が溜まると自動的にゲートが回転して放流するというシステムです。これは1926年完成の堰堤ですが、すでにローリング・ゲートが採用されており最古のものと言われます。

下流側の飛騨川はこんな感じ。



堰堤上です。



その門には「中部電力　上麻生ダム」とあります。建設当時はそのような名称だったのでしょう。



そしてここは土木学会の2018年選奨土木遺産に指定されています（参考）。



水利使用標識です。



上流側から見た堰堤です。三本の柱に注目。単なるコンクリートでなく、整然と石がタイル状に貼り付けられています。実に美しい！ ここが選奨土木遺産に指定されたのは先ほどのローリング・ゲートとこの芸術的な柱が評価されたのではないでしょうか。知りませんが。



管理所は堰堤の上流側の県道沿いにあります。



でも管理所のプレートは「上麻生ダム」なんですけどね。



土木遺産に指定されたことだし、いっそのことダムでなく堰堤に統一したらどうなんでしょうか。え、余計なお世話？ いやいや紛らわしいじゃないですか。