湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

12/27 地方紙整理と、「読む」という行為の追体験 他

2015-12-28 05:47:15 | 地震津波災害ボランティア

2015/12/27 記
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岩手県大船渡市に本社を持つ東海新報社から、気仙地方(大船渡・陸前高田・住田)エリアの地域情報を得るために、3.11の1ヶ月後から日刊紙・東海新報を今年3月まで取っていた。発災直後は謄写版刷りの新聞を発刊したという骨っぽい保守系地方紙である。この新聞と未完のスクラップが部屋に山積みされていたのだが、母からさんざん「ゴミ屋敷」と非難されていたが、思い腰をあげて捨てることになった。トイレットペーパー10個にはなるかなという分量である。

スクラップを細かく切り、貼り付ける作業はせず、ざっくりと記事を切り取り、空き箱に当座保管することにした。河北新報と岩手日報は思い切って捨てることにした。この2紙は、HPからかなりの細かさでDL出来たからだ。東海新報HPはガードだらけで、おまけにHP記事に抜け落ちている記事が多かったのだ。

ひと仕事だったが、丸一日かけて作業が終わった。「ゴミ屋敷」状態は、やや軽減されたが、母は書籍も捨てろと迫ってくる。冗談ではない。古い家だから床が抜けるというのが根拠で、実際、一部床が傾いているエリアがある。

しかし切り抜き作業もひととおり終えたが、それでも被災障がい者情報は数えるほどしかない。陸前高田は福島県の南相馬とともに、障がい者の個人情報(氏名・年齢・住所・障がい種別等)を地元障がい者団体に、条件付だが開示するという先進事例となった。その記事は、大きな扱いだった。これによって、両市の訪問支援活動は,きめ細かさが大きく前進した。

しかし、新聞紙両面に記事が重なる場合があり、これはまとめて近所のコピー機でコピーし、切り抜いた。こんなことから丸一日かかったのだ。最終的に保存価値ありと判断した記事はスキャナで取り込んで電子データとして保存する。

書籍では、古い教育実践レポートで、自閉症スペクトラムの子の個別指導話や、古い「子ども論」、教育と医療誌・POSSE がとびとびに。これらは束ねて物置きへ。(来年、古紙回収日に捨てる。)

明日は窓拭きをやらされるようだ。

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眼鏡ごしからでは、読み取りにくくなった新聞縮刷版を生き残りの左裸眼で読み取りつつ、「読む」という行為について、改めて実感することになった。ところどころ雲にかすんだ視野の隙間から文字を読み取るのだが、紙面から10cm程度のところでピントが合うため、紙面全体の流れが消え、目の関心が文字のピントあわせと文字の読み取りに集中するため、文章が読めなくなっていることを実感した。文章は大づかみに段落などに目立つ単語や文節の形をヒントに、文脈読み、つまり大まかな予想読みが行われ、流れの違和感を後から修正読みされて、流れ予測と修正確認という意味喚起に引き継がれていく。予想読みはこの喚起された意味から予測されるのだが、この一連のシステムが「読む」という行為になる。

文脈の流れと予測という場面が、至近距離読み取りではかけて、文字面に関心が移ってしまう。よって意味と文字列の音が離れて「読み」が出来なくなる。

悲しかった。授業の指導時、「逐次読み」という「なぞり読み」の子の指導をしてきた者が、その状態に引き戻されている。拡大読書機は、文字の拡大機能よりも、読み上げ機能の方がフィットしているのは、文字のピントあわせの軽減と、流し読みの回復という求める効果が得られるからだ。

新聞・書籍整理をしながら、この「読み」の追体験の驚きを語れる者が湘南周辺にいない寂しさを感じる。徹底して個人の意志による単独行動を詰めて行く基礎作業、来年も通して行く。これが私の社会参加であるからだ。


夜間傾聴:自由が丘夫妻(パニック障害、子育て通じて回復したような話、ちょっと面白い。お久しぶり、新年会偏屈爺ぃ欠席なり。)


(校正2回目済み)

 

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