湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

茅ヶ崎市自治基本条例の意見交換会に野次馬参加し/綱渡り、今日も

2008-04-27 06:34:11 | 引きこもり
茅ヶ崎市自治基本条例常設意見交換会議の第2回「市民(コミュニティ)」に参加した。この手の条例には、意識的に抽象的な表現を用い、解釈の多義性の中に厄介な課題を解釈に乗せて適用させていく。ところが、そこで行われる市民の定義は、例えればドーナツのように、次々に同心円を絞るように定義を重ねて行っても輪の中心は空であり、そこに語られるべき市民の顔を描くことにはならない。「人がいないのだ」と喝破された委員の方がいらしたことが救いであったが、私は引きこもり青年や、障碍者の差別につながる「噂」の地縁隣人ネットと、引きこもり青年らが社会的企業の相手とする地域の地縁ネット、または社会参画の対象としての地域ネットが、彼らをはじき出す地縁ネットと重なる矛盾について、彼らと手を携える地域住民を実際どこから生み出すのか、その糸口を感覚的にとらえ返しておきたかった。

また、様々な社会参画・地域就労を考えたとき、地域住民の個々人とつながりを求めていくのか、まず仕事を含んだ様々な社会活動を営む方として個人をとらえ、その活動からお互いを取り結んでいくのかが未整理だった。つまり地域就労といったとき、その場とその相手はどこにいるのかを実情の中に問うこと、この探索の延長の会議参加だった。

前者の差別者と生活者の二面性のある地縁ネットは、当人の所属している地縁ネットに拘泥する必要はない。弾力的に近隣ネットとのスワッピングを行っても一向にかまわないのだ。

その上で、地域に彼らを受け入れる枠組みは在りやと、聞き耳をたてた。地域自治会・地区社協・学区懇談会・市民活動団体、地元事業所地域貢献活動、etc.

今議論されている社会的企業の形は、高齢化社会地域ビジネス(例えば買い物代行・ゴミだしの有償ボランティアまたは本格的起業)が有力視されている。このとき地域を空間的にとらえて、漠然と客を探すか、地域の地縁または目的ネットを触媒にして個々人に関わるのかは、結果が大きく違ってしまう。そのスタイルの得失は吟味しなくてはならないが、地域代表の面々の顔と活動への理解の感触を掴み取ってくることは、もっと以前からやっておくべきことだった。

社会的企業は、社会のニーズに応えて、その解決を有償で請け負う。この請け負う側から見たとき、視点は条例を作る人たちとその背景に焦点が合う。逆に条例に引きつけていえば、沈黙する社会的弱者を包摂する支援活動を前提として条例がアクチュアルに戦略構想されているかということになる。

知り合いの市議さんたちや、地元人たちが「何をしに来たのか」好奇の眼差しが、私を含む何人かの突然の来訪者に向けられたが、それほどにいわゆる「外部」参加者が珍しい。委員会と言い換えても差し支えないような雰囲気のなかで、いくつかのヒントを得てきた。これは次の関連テーマ第5回「市民参加」(6/12 19;00~コミュニティ集会室1にて)を経てから形にしていくが、「わーく」構想の延長に広がる世界に、実社会の重みが膨らんできたとき、「『わーく』ネットワーク」自身の実現可能性がさらに広がるように思う。

発言を求められて、引きこもり青年や障碍者の課題を受け止める、そういう地域を育める(行動指針的な)条例で、あって欲しいと要望した。様々なリアクションがあったものの独居高齢者やDVの課題など、地域に関連づけられる諸課題に応答できる地域を視野にいれることを願い、担当行政の議事録に書き込まれた。

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昨日は会議の後、ジャスコで買い物を済ませ、宗教団体の大会とやらに出て行った父の帰りを待ち受けた。何回外出しても玄関の鍵を持って出ないから、庭に取り残されてしまう。座る場が無いから、地べたに座り、冷えて立てなくなるという事件が起きていた。16時には帰宅予定だったので、買い物競争をするような具合で食材を抱えて、駅南口からタクシーに飛び乗った。

ざっと調理を済ませ、洗濯物を取り込んでいると、父の大声が聞こえてきた。門前まで宗教団体の車が来て、両脇を支えられて父が帰ってきた。玄関の扉が開き、父が重いリュックを下ろした途端、玄関に萎えるようにへたり込んでしまった。男3人がかりで持ち上げるが、柔らかい身体は固い物体よりも始末が悪い、持ち上がらないのだ。匂いを察知したので、休ませれば平気と、焦って信者の男性を扉の外に追い出した。父の沽券に関わることでもあった。

処理を済ませ、軽い食事を取らせていると17時を回ってしまった。メールで母に早く帰るように伝え、家を飛び出しタクシーを使って相模線に飛び込んだ。1本遅れてしまったが、橋本君(仮名)と多摩センター君(仮名)の駅前指導巡回は無事に終わった。まさに綱渡りである。途中構内から、ケアマネさんに携帯から連絡をいれ、身体症状が悪化していることを伝え、週明け相談することになった。重ねていうが、介護は家族で抱えてはダメ、ましてや個人で抱えては、家族が確実につぶされてしまう。支援をどう受けるかがかぎなのだ。情報を集め知恵を絞らなくてはならない。

今日も父は大会に行くと、いうことをきかない。いまこのメッセージを書き始めた4時半、父が突然起きて朝刊を取りに出てきたかと思うと、そのまま食事を取ろうとした。リンゴを剥いて制止したが、茶の間に腕組みしたまま、今風呂に入った。出発は9時前なのである。私が寝る時間に父が起きる。やかんを焼いたり、熱湯を床にぶちまけたりと目を放せない自炊が始まってしまう。私の就寝時刻には母がガードに入る。しかし怒りをぶちまけ、全く言うことを効かないのには閉口している。

幸いなことは、今夜、傾聴希望の電話が入らなかったことだ。実は今一件、親子の激突が起きている。本校をやめた子なので、職業上は関わってはいけないという就業規約に触れる子なので、私の友人の元塾の講師がいざというとき介入することになっている。しかし何かが起きたら応援に出なくてはならない。起こらないことを祈って、友人の北の方角を向いて、お任せしますと禿げ頭を下げた。

夜間傾聴:なし

(校正2回目済み)
コメント
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