
数戸余りが入居できる小さな公務員宿舎。全戸空室かな、そう思いはじめて何年たつだろう。つる草が各戸の2階のベランダまで達し、この夏の暑さと少雨のためか、哀れな枯れ姿をさらしている。何税かわからないが、税金で建てられたことは間違いない。
空家になるにはそれなりの理由が起きたのだろう。それが放置されていることもまた何かの理由があるのだろう。解体し整地し民間に売却すれば買い手はつくと思う。そこは住宅地だから。新しい住民を受け入れられれば新たな財源になる。ほかに活用の計画があるのかもしれない。
解体も思うようにはいかないという。産廃の分別、アスベスト対策など「壊せば済む」時代ではなく、その費用はバカにならないと聞いている。公であればその費用は当然のこと税金から支出される。放置をいつまでも続けるわけにはいかない。いつかは処分のときがくる。何事も起きないうちに処置を望みたい。
散歩の道すがらにも空家で放置され屋根瓦が落下しそうな古い家を見かける。人様の所有物、勝手に口出しは出来ないが、何か事が起きてからでは遅すぎる。台風多発の今秋、少し気になる。