「パソコンの数年分の写真ファイルを消してしまい子供の成長記録か失われた」こんなお母さんの投稿が放送された。アナウンサーの気の毒に思う気持ちが読み方から伝わり、意気消沈されたお母さんの姿へと連なる。どれだけ残念がられても戻ってこない。「バックアップをしていなかった」と結んであった。
バックアプとは「プログラムやデータの破壊に備え、予備の記憶装置にデーターを複製しておく」とある。私は間違えて消去したこともある。ごみ箱にあるうちに気づけばいいが、それも空にした後ではどうすることもできなかった経験はある。今は、外部保存に努めており、今回のパソコントラブルも慌てることなく退院を待っていた。備えあれば憂いなしだった。
外国では「雨の日のために何かを備えておけ」という似たようなことわざがあるそうだ。起きると予想される東南海地震、それからくる津波への備えが進んでいる。30メートルを超える津波に対応する地域もある。建物の耐震化も課題になっている。
岩国市から配布された「ゆれやすさマップ」がある。市内に影響が大きいと予想される「大竹断層と安芸灘~伊予灘の地震」の震度を想定し、市内を震度別で色分けしたもの。避難場所や道路などの情報も合わせ掲載されている。
我が家は震度6強と最大の色塗りの中にある。震度6強から身を守り避難することはバックアップでなく備えになる。避難所は急げば3分あまり、しかし途中に倒壊家屋や火災などあるとそうはいかない。昼と夜でも違う。震度6強の状況について解説してある。
まず、立っていることが困難になる。次に固定していない家具の大半が移動し、倒れるものがる、ドアが開かなくなる。さらに、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。そして、耐震性の低い木造建物は瓦が落下したり、建物が傾いたりすることがある。倒れるものもある。これも備えへの一つ、頭に入れておこう。