日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

毎夜出る

2013年10月02日 | 地域


 山裾に長く伸びている畑、といっても耕作は放棄されている。その畑から法面にかけて一部分が掘り返されている。その広さは畳2枚くらい。何だろう、とみていると通りがかりの年配のご夫婦から話しかけらえた。

 これはイノシシが土中の虫などを餌にするため掘り返した跡、と教えられた。畑と軽自動車が通れる幅の道を隔てたところは住宅地、「こんなところにも出没」と不思議に思い問い返した。「毎夜、出るようで、夜は怖くて通れません」と奥さんからの答え。そばの住宅地では子どさんを見かけたこともある。

 写真を撮っていると次に通りかかった買い物帰りの男性が「町のいたるところに出て我が儘をしまくります」とサツマイモを全滅されたと悔しそうに話をされる。その一方で、あの牙と鼻の力のすごさに感心される。この跡に大雨が降ると崖が崩れる、経験者らしい話の内容にそうかと頷くしかなかった。

 今年の春、仲間内との菜園にイノシシから作物を守るため金属製の防獣ネットを張った。今のところネットのお陰で被害にはあっていない。市内山間部での駆除や防獣対策はイノシシや猿に鹿などからの被害減少に連なっていないと聞かされる。

 そういえば、同好会の花見の時、桜の木の根回りを鋤で掘り返したような跡を、イノシシの仕業と聞いてことを思い出した。あの広さを一晩で掘り返すとしたら何人分の手間がかかるだろう、防獣に悩む人のご苦労を思い浮かべる。
コメント
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