日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

思った以上の作

2013年10月29日 | 生活・ニュース


 バームクーヘンはドイツ語で木+ケーキ、中心にドーナツ状の穴があり、断面の樹木の年輪のような同円心状の模様が浮き出たケーキ、と説明がある。初めて食べたのはいつか全く記憶していないが、そのケーキを野外で作ろうという、主催者も初めての試みとか。次は「竹を使って作って遊んで食べよう」の一コマ。

 場所は野外炊飯などできるところで申し分なし。材料の卵、ホットケーキミックス、バターなどはあらかじめ準備されている。これを混ぜ合わせるのは子ども同伴のお母さんの独占場、各班とも短時間で準備は終わる。

 次は準備された直径数センチで長さ1メートルほどの節を削り落とした青竹の中心部にアルミ箔を巻く。そこにケーキの生地を均一に巻く。巻きながら用意された炭火の上部で竹を回転させ、焼き目をつける。また、生地を巻く。そして焼き目をつける。これを繰り反す。

 子どもとその付き添いの親が真剣に取り組む。炭火の上に落ちた生地は焼けて炭状になり白い煙が立ち込める。煙たくても子どもらは竹を回す。かれこれ1時間、9個の竹で作ったバームクーヘンが完成した。竹を抜き、ケーキカットに子どもらの歓声が上がる。親たちもほっとしたような顔、家族のふれあいをそこに見た。

 すがた形は違っていてもいずれ劣らぬ味と香り、子どもらは顔で「うまい」とうなずき合いながらほおばった口を動かす。それを眺めながら、この経験がどこで生かされると信じた。手伝いのおじさんたちも皿にのせられたケーキをいただく。なかなかいける味の中に、少し燻製ポイところに野外活動の味がミックスされている。若いスッタのほっとしたような顔が同心円の向うに見える。
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