日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

川原の駐車場 1

2018年11月03日 | 地域

 清流・錦川は、市内北部の中国山脈の麓を源にして100㌔余蛇行し瀬戸内海に流れ着く。川沿いの農産業を育て数多くの生きものに潤いを与える。下流に近づくと上水と産業に欠かせない工業用水となり工場地帯を生み出した。時には怒り橋を壊す。ある時は水鳥の遊び場となる。「アユが集い上る錦の川」と、ある学校の校歌の一節がある。そんな錦川に錦帯橋は架かっている。

 錦帯橋は日本三名橋の筆頭で、三奇橋のひとつとされ、1922(大正11)年3月8日内務省により名勝として指定された。指定範囲は橋の上下流六十間、横山側に石碑でその位置が示されている。錦帯橋畔と隣接する吉香公園には染井吉野3千本があり、桜の名所として知られ、また秋の紅葉、夏の伝統を受け継ぐ鵜飼でも知られ、五連の錦帯橋と合わせ観光の人で賑わう。

 そうした錦帯橋の下川原が大勢の観光客を受け入れる天然の駐車場として重宝されている。この場所がなければ素晴らしい名勝といえども、大勢の人、特に桜の季節に行楽の人の受け入れは難しいと満杯の車を眺めて毎年思う。子どものころには大相撲やサーカスがやって来た。小学校の時には学校から大相撲を見にいった。栃錦や若乃花などを覚えている。

 この秋の連休中も川原駐車場はバスや自家用車で埋まっていた。いつのころからか「駐車場整理料」の看板がおかれ徴収が始まった。川原到着までに自家用車は300円、その後誘導され白線の駐車スペースへ移る。降車して石ころの川原を歩くのは苦労する。青年が祖母だろうか、背負って歩いていた。祖母の童顔のような笑顔が印象に残っている。
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