日々のことを徒然に

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浮世絵の錦帯橋

2018年11月29日 | しっちょる岩国

 浮世絵、4年前の夏、これほどの浮世絵展が観賞できる最後のチャンスというフレーズに誘われて県立美術館で開催された「大浮世絵展」を鑑賞した。写楽や北斎、広重といった教科書でしか知らない人らの作品に接した。作品は美女、遊女、役者絵も良かったが、北斎の三十六景矢広重の東海道五十三次などは強く印象に残っている。

 「浮世絵とは」、足を運んだ「錦帯橋絵画・浮世絵展」の資料にこう載っている。「浮世」は現代風矢当世風という意味を持つ。浮世絵とは現代の様子を描いた風俗画のことを指す。このため、人々の心が躍るような美人の遊女や歌舞伎役者、心に染みる風景などその時代の様々な風俗画描かれている。浮世絵は庶民性のある事をあることを知った。

 歌川広重の「六十余州名所図絵・周防岩国錦帯橋」、葛飾北斎の「すおうの国きんたいばし」、二代目歌川広重の諸国名所百景・周防岩国錦帯橋」、二代目歌川国定「周防国錦帯橋遠見図」などは時代を感じる。数十点の浮世絵や掛け軸のほかに現在の錦帯橋を描いた作品もある。解説に従えばこれも浮世絵であろうがその評価は次世代になってからではなかろうか。

 浮世絵に書き込まれている文字がある。錦川、横山、大内村、関戸村又は関戸宿、錦見の里、宇津嶺又は宇津山、岩国山、梶尾八幡、鳴子岩などなど、今も通じるこれらの書き込みに古い時代からの連続を想う。錦帯橋はひとつだが、描かれた絵は描く人それぞれ、みんな違っているが見ごたえがあった。
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