日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

級友の自費出版

2018年11月27日 | 生活・ニュース

 30数年続く高校3年時代のミニクラス会の中締めの乾杯が終わったすぐ後だった。突然「自費出版した、読んでくれ」と1冊の本を手渡され、高校3年の時を思い出した。学校新聞、といっても部活として発行する新聞部に所属していた私に「これ投稿原稿だがどうだろう」と直接手渡して来た。本と原稿の違いはあるが何か似ている光景だと思いながら有難く受けとった。

 青空を背景にして湧き上がる白い雲、飛行機雲がその中を横切る表紙はタイトルの「「大空の夢に挑む男たち」に良く似合う、ページをめくることなく感じた。彼は定年退職の年、長くフアンとして応援していたこともあり「赤木圭一郎とその時代」を自費出版しているから、今回が2冊目になる。知っている範囲の同期で出版した者はほかにはいない。

 ちょっとそれるが、渡された学校新聞の原稿は「大陸間弾道弾(ICBM)」に関する記事で驚き記憶に残っている。ICBMは1957年に旧ソ連が、同59年に米国がそれぞれ試射に成功した。59年卒業だから、彼は早くから関心を持っていたことが分かる。新聞に載せたかどうかは記憶していない。今回の出版も弾道ではないが、空間を飛ぶ1冊、興味あるのだろう。

 発行までに数年を要したという。参考資料は各章ごとに示されているがその膨大な蒐集にはただただ敬意を払うしかない。資料以外では、自作機で飛行を楽しむ日本の第一人者へ直接取材もしていることから、この一冊への思い入れが伝わる。彼は「青年には『夢』、中年には『勇気』、高年には『希望』を与えたいと考え執筆を始めた」という。希望がもらえたか感想は読み終わってからとする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする