
陰陽連絡鉄道として山陽本線岩国駅から山口線日原駅までを繋ぐ岩日線は国鉄再建法により工事が止まった。工事中止まで開業していた岩国と錦町間も採算が合わず1987(昭和62)年第3セクターの錦川鉄道に運営か移管された。川西駅から錦町駅の延長32.7キロ、駅数は12、急峻な山肌を縫うような路線は、四季の景観を楽しませる。
とはいえ、経営は苦しい。鉄道会社まもとより、3セク、地域とことあるごとに盛り上げる活動が行われる。一方、沿線の過疎化や車社会の進行は鉄道離れを進行させる。そんな折、「錦川清流線を育てる会」が清流線各駅とその周辺の魅力を称えた歌を完成され、近々その発表会があるという。その歌を、幅広い情報を持たれる人から一足早く教えられた。
12駅すべてがおり込まれた「鉄道唱歌」になっている。歌詞には、岩国検定でも取り上げた風景や生物、観光資源に名産品など、数多くの沿線の魅力が歌われている。直感で「いい歌」と感じた。この歌を新たな梃子として新しい企画が芽生え利用増に連なればと期待する。そんな歌詞の中に「島式ホーム」という初めての言葉を知った。
清流線は単線、したがって上り下りが行き違う場所(駅)が必要になる。その行き違い可能な駅が路線の中でひと駅ある。その駅のホームが「島式ホーム」という。ホームの両面を発着に利用する駅ということになるが駅名は歌の発表まで控える。それにしても発表が楽しみだ。
(写真は錦川鉄道のHPよりお借りしました)
山陽・九州鉄道唱歌で岩国は23番に出る。「岩國川の水上に かゝれる橋は算盤の 玉をならべし如くにて 錦帶橋と名づけたり」