日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

たつのこ

2014年08月12日 | 回想
 


 その小さなビルは繁華街の外周線上にあり、何軒かの飲食店が入っていた。「たつのこ」はそのビルの2階にある小料理屋。地元の魚を食べさせる店で、現役時代、出張でくる関東の同僚も喜んでくれた店、勿論、親しい仲間ともよく世話になった。大将が亡くなりママが後を引き継いだが、料理の作りや味は引き継がれ、客足は変わらなかったと思う。私のハンドルネーム「tatu_no_ko」はこの店に関係あるのかと聞かれたこともあるが、それはなし。

 退職してからも何度か親しい仲間と訪れたが、このところ夜の街には足が遠のきご無沙汰している。久しぶりにスーパーでママに声をかけられた。店は続けている、何人かの後輩たちや知人も続けてお世話になっているようだ。年は重ねているが快活な動作と笑顔は変わっていない、元気そうだ。

 あの頃は仕入れから仕込み、調理まですべて大将の手で処理された。カウンター席で注文した小魚のを処理を見ながら話しかけると、「これが取り柄です」と口数の少ない大将がポツリとひと言。そういえば冷凍や調理済みの物は出なかった。注文された品だけを手がけるが豊富なレパートリーとは言えなかったが結構繁盛していた。美味いものを食べさせる店には客が集まる。

 今の若い人は酒を飲まないという。ゼロではないのだろうが酒席や宴会を遠慮するという。思い出すと、酒は40歳くらいまで飲むというほどではなかったが宴会は好きだった。理由は単純、宴会は家庭では食べれない料理が出る。酒を飲まなくても食べることが楽しみだったように思う。折り込み広告に載っている超綺麗な料理の写真、まだ味わっていない。
コメント
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