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ヘミングウェイ『海流のなかの島々(下)』

2015年02月17日 22時18分39秒 | 文学
ヘミングウェイ『海流のなかの島々(下)』(新潮文庫)を読んだ。
最初の「ビミニ」はおもしろかったのだが、だんだんとつまらなくなり、最後の「洋上」はきちんと読めなかった。
ただ大岡昇平の『俘虜記』を読んでみようかなという気になった。戦場で敵と対峙する感じをもう少し読んでみたい。
「洋上」は最後、主人公のトマス・ハドソンが死にそうなところで終わる。こんな感じの終わり方のものはありそうであまり読んだことがない。子どもころテレビドラマの最終回は、主人公が死ぬか、結婚するか、どちらかだった気がするが、小説ではあまり主人公は死なない。いま思い出しても、主人公が最後に死ぬ、または死にそうな小説ってあっただろうか、と思う。たぶん、あったんだろうけれど、思い出せない。カミュの『異邦人』はたしか死刑なんだろうからたぶん死ぬのだろう、というのと、トーマス・マンの『魔の山』がたしか死んだように思う。思いつくのはそのくらい。
「ビミニ」で次男と三男を交通事故で亡くし、「キューバ」で長男を亡くし、最後の「洋上」で自分が死ぬという、暗い話だった。
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