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☆「失われた時を求めて」メモ22(「花咲く乙女たちのかげに」終わり)

2008年02月28日 00時01分52秒 | 文学
失われた時を求めて〈4〉第二篇 花咲く乙女たちのかげに〈2〉 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)プルースト「失われた時を求めて」4巻読了。

・結局最後まで「わたくしたちは”花咲く乙女たち”でありますわよ」とは名乗らなかった。
アルベルチーヌ、ロズモンド、アンドレ、そしていま試験に行っているジゼールがその乙女たち。
・ジゼールからアルベルチーヌに手紙がきてこんな試験問題だったと報告するのだが、その試験問題がおもしろかった。
ソポクレスが地獄から、芝居の不成功を慰めるためにラシーヌに手紙を送りました。さてどんな手紙?
日本で言うと、
紫式部が芥川賞に落選して悲しんでいる太宰治に手紙を書きました。どんな手紙でしょう?
という雰囲気かなあ。
同封されたジゼールの解答もよくでいていて面白かった。
こういう文学オタクなプルーストが好きだ。
こんな問題がほんとうに出題されるのかなあ。
・アンドレは性格がいいように見せながら本当は悪いのではないかというところが見える。垣間見せるところがうまい、プルースト。
・アルベルチーヌはホテルの自分の部屋に語り手を誘う。初体験の前のドキドキ。しかし拒否される。
誘っといて何だ!
・オフシーズンになりバルベックからどんどん人がいなくなってしまう。
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