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☆「失われた時を求めて」メモ2

2008年02月05日 00時58分31秒 | 文学
プルースト「失われた時を求めて」1巻244ページまで。

・アドルフ大叔父と語り手の家族が仲違したまま、アドルフが死んでしまうところが悲しい。
・スワンは他人が使っている言葉をちょっと皮肉のように、引用するように、自分には責任のないように、使う癖がある。しかしそのようなことは気をつけないと自分もやっている気がする。
うまい例が思い出せないのだが確実にやったことはあると思う。
――こどもの《自主性》? っていうの? そういうのをこれからは育てないと、親の《責任》? っていうか……
こんなしゃべり方になってしまいがちだ。
・作家ベルゴットへの語り手の憧れの部分はほんとうによく理解できる。
たとえば、近所のおじさんが村上春樹の知り合いで、「うちによく来るから今度会わせてやるよ」なんて言われたら、椅子から転げ落ちて心臓がドキドキしはじめるだろう。
憧れの作家の本に、自分の考えていたことが偶然にも書かれてあって興奮するところなど、ほんとうによくわかる。
・土曜日の昼食の時間が早いという習慣。家族だけのルールに喜ぶ姿、おもしろい。

プルーストはおもしろいと思う。
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