プルースト「失われた時を求めて」3巻326ページまで。
・ついに憧れの作家ベルゴットと出逢う。
しかし予想通り失望。
これまで、
ゲルマント夫人に憧れる→見る→失望
女優ラ・ベルマに憧れる→見る→失望
そして、
作家ベルゴットに憧れる→出逢う→失望
と同じことを繰り返してきているので、憧れの海辺の街バルベックでも同じことを繰り返すのではないかと予想される。
いい加減に気づいたらいいのに。語り手は妄想が激しすぎるのだ。
プルーストがなぜこんなに同じことを繰り返すのか。興味がある。たぶん何か意味がある。彼は意味のないことはしない。
ベルゴットのカタツムリのような鼻と顎ひげに失望するのだが、「カタツムリのような」と形容されるのがどのような鼻なのか全く想像できない。小さくて低いということだろうか。とぐろを巻いているわけではなかろうし。
・ベルゴットが晩年ダメになったという部分の訳注で、彼のモデルの一人はアナトール・フランスであるとあった。
アナトール・フランスかあ、読んだことないなあ。
しかし登場と同時に晩年ダメになることが宣言されるのも嫌なものだ。読む気が失せる。当分アナトール・フランスには手が出ないだろう。
・ベルゴットの外見には失望するがやはり素敵な人ではある。
ノルポワを馬鹿にするのでうれしくなる。「だってあれは間抜けな老いぼれカナリアじゃありませんか」(288ページ)
・思想というのは相手を叩きつぶすものではなく、相手の思想に自分の思想を接ぎ木して育てるものだ。
肝に銘じたい。
・ベルゴットに出会ったことを両親に話すと、ノルポワ派の両親はあまり感心しないが、「僕のこと賢いって誉めてたよ」というと、それは素晴らしい人だ、ノルポワもねえ、思い込みが激しいから、というように変わるのがとても面白かった。
・ついに憧れの作家ベルゴットと出逢う。
しかし予想通り失望。
これまで、
ゲルマント夫人に憧れる→見る→失望
女優ラ・ベルマに憧れる→見る→失望
そして、
作家ベルゴットに憧れる→出逢う→失望
と同じことを繰り返してきているので、憧れの海辺の街バルベックでも同じことを繰り返すのではないかと予想される。
いい加減に気づいたらいいのに。語り手は妄想が激しすぎるのだ。
プルーストがなぜこんなに同じことを繰り返すのか。興味がある。たぶん何か意味がある。彼は意味のないことはしない。
ベルゴットのカタツムリのような鼻と顎ひげに失望するのだが、「カタツムリのような」と形容されるのがどのような鼻なのか全く想像できない。小さくて低いということだろうか。とぐろを巻いているわけではなかろうし。
・ベルゴットが晩年ダメになったという部分の訳注で、彼のモデルの一人はアナトール・フランスであるとあった。
アナトール・フランスかあ、読んだことないなあ。
しかし登場と同時に晩年ダメになることが宣言されるのも嫌なものだ。読む気が失せる。当分アナトール・フランスには手が出ないだろう。
・ベルゴットの外見には失望するがやはり素敵な人ではある。
ノルポワを馬鹿にするのでうれしくなる。「だってあれは間抜けな老いぼれカナリアじゃありませんか」(288ページ)
・思想というのは相手を叩きつぶすものではなく、相手の思想に自分の思想を接ぎ木して育てるものだ。
肝に銘じたい。
・ベルゴットに出会ったことを両親に話すと、ノルポワ派の両親はあまり感心しないが、「僕のこと賢いって誉めてたよ」というと、それは素晴らしい人だ、ノルポワもねえ、思い込みが激しいから、というように変わるのがとても面白かった。