この間、日本アカデミー賞の授賞式のような、日本映画宣伝番組のようなものを見ていると、渡辺謙が登場しいつものように、「世界の渡辺謙さん」とか「ハリウッド・スターの渡辺謙さん」とか司会者に呼ばれていた。あれは渡辺謙側からの強い要望なのだろうか。
そうでないならば、渡辺謙側は強く抗議して、そんな変な形容詞は今後一切付けないようにしてもらった方がよいのではないかと思う。
「世界の○○」と呼ばれだすと、大衆が離れていってしまう傾向が日本映画界にはある。
プルースト「失われた時を求めて」3巻250ページまで。
・本を読むように周りを見ているだけで、まだ自分の人生は始まっていないと考えていた語り手だが、父親の言葉ですでに自分の人生が始まってしまっていたことに気付く。
・スワンはなんであんなになっちゃったんだろうなあ。「あの人と付き合いがある」なんてそんなひけらかしはやらない人だったのになあ。
・スワン夫人(オデット)は英語を会話のいたるところに入れてくる。
馬鹿だ。
・音楽の良さは一度聴いただけでは分からず、何度か聞いているうちに出てくるものであること。初めて聞いた時はその音楽のそんなにいいところでもない部分ばかりを気にしてしまうということ。記憶が悦びを発生させるということ。
食べ物の趣味のことであればすんなり納得できる話だ。それまで何を食べてきたかによってそのひとの味の趣味というものが決まる。
この間昼ごはんにトマト入りのサンドイッチを食べていて――僕はトマトが嫌いなのだが――、ゆっくり噛んで食べながらなんで嫌いなんだろう、ということを一生懸命考えていた。味が、ある感じ(感覚)と結びつくんだよなあ。
考えているうちに食べ終わった。
・過去の記憶は現在の状態により変わる。
憧れていただけのスワン家の人たちだったが、付き合いが始まると、昔憧れていたことの記憶も別のものになっていること。
・今読んでいるあたりはもうほとんどエッセイ集、または論文だ。おもしろいけれども。
そうでないならば、渡辺謙側は強く抗議して、そんな変な形容詞は今後一切付けないようにしてもらった方がよいのではないかと思う。
「世界の○○」と呼ばれだすと、大衆が離れていってしまう傾向が日本映画界にはある。
プルースト「失われた時を求めて」3巻250ページまで。
・本を読むように周りを見ているだけで、まだ自分の人生は始まっていないと考えていた語り手だが、父親の言葉ですでに自分の人生が始まってしまっていたことに気付く。
・スワンはなんであんなになっちゃったんだろうなあ。「あの人と付き合いがある」なんてそんなひけらかしはやらない人だったのになあ。
・スワン夫人(オデット)は英語を会話のいたるところに入れてくる。
馬鹿だ。
・音楽の良さは一度聴いただけでは分からず、何度か聞いているうちに出てくるものであること。初めて聞いた時はその音楽のそんなにいいところでもない部分ばかりを気にしてしまうということ。記憶が悦びを発生させるということ。
食べ物の趣味のことであればすんなり納得できる話だ。それまで何を食べてきたかによってそのひとの味の趣味というものが決まる。
この間昼ごはんにトマト入りのサンドイッチを食べていて――僕はトマトが嫌いなのだが――、ゆっくり噛んで食べながらなんで嫌いなんだろう、ということを一生懸命考えていた。味が、ある感じ(感覚)と結びつくんだよなあ。
考えているうちに食べ終わった。
・過去の記憶は現在の状態により変わる。
憧れていただけのスワン家の人たちだったが、付き合いが始まると、昔憧れていたことの記憶も別のものになっていること。
・今読んでいるあたりはもうほとんどエッセイ集、または論文だ。おもしろいけれども。