モンテーニュについてちょっと知っておこうと思い、「プルーストによる人生改善法」が読みやすくていい本だと思ったアラン・ド・ボトンの、「哲学のなぐさめ」(集英社)を図書館で借りて読む。
これもとってもいい本だった。
アラン・ド・ボトンの本は文庫になったらすべて買おうと決心する。
ソクラテスとエピクロスとセネカとモンテーニュとショーペンハウアーとニーチェの人生とその著作から、得られるものは全部頂戴してしまおうという態度が気に入った。読みやすいし。
哲学史は、この人はこういう思想を持っていたがのちにこの人に越えられた、そして超えたその人もいまではたいして評価されていない、どんな思想も完璧ではない、というふうに冷めた相対主義に陥ってしまったり、骨董品を扱うように専門用語を暗記して口真似しているだけだったりするが、そんなことになっては何の意味もない。
いま生きていく上で役に立つ思想が彼らの本に書かれている。
そんな本だった。
六人の思想家の関係もわかる。
たとえばニーチェは、アベ・ガリアーニ(知らない)とアンリ・ベイル(スタンダールのこと)とモンテーニュとゲーテが好きだった。
モンテーニュの流れでニーチェを考えたことが今までなかったので新鮮だった。ニーチェというと「リトル・ミス・サンシャイン」で描かれたように青年期の反抗の象徴のようなイメージだったので。そうか、彼はモラリストなのだ。
スタンダールにも興味が……。あんまり興味を広げたくないんだけど。
全体を通して最も印象に残っている思想は、モンテーニュの「トイレの時は静かにやりたい」とニーチェの「ビールを飲むな」だが、そのように親しみやすく描くのもアラン・ド・ボトンの特徴だ。
これもとってもいい本だった。
アラン・ド・ボトンの本は文庫になったらすべて買おうと決心する。
ソクラテスとエピクロスとセネカとモンテーニュとショーペンハウアーとニーチェの人生とその著作から、得られるものは全部頂戴してしまおうという態度が気に入った。読みやすいし。
哲学史は、この人はこういう思想を持っていたがのちにこの人に越えられた、そして超えたその人もいまではたいして評価されていない、どんな思想も完璧ではない、というふうに冷めた相対主義に陥ってしまったり、骨董品を扱うように専門用語を暗記して口真似しているだけだったりするが、そんなことになっては何の意味もない。
いま生きていく上で役に立つ思想が彼らの本に書かれている。
そんな本だった。
六人の思想家の関係もわかる。
たとえばニーチェは、アベ・ガリアーニ(知らない)とアンリ・ベイル(スタンダールのこと)とモンテーニュとゲーテが好きだった。
モンテーニュの流れでニーチェを考えたことが今までなかったので新鮮だった。ニーチェというと「リトル・ミス・サンシャイン」で描かれたように青年期の反抗の象徴のようなイメージだったので。そうか、彼はモラリストなのだ。
スタンダールにも興味が……。あんまり興味を広げたくないんだけど。
全体を通して最も印象に残っている思想は、モンテーニュの「トイレの時は静かにやりたい」とニーチェの「ビールを飲むな」だが、そのように親しみやすく描くのもアラン・ド・ボトンの特徴だ。