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☆「橋本治の男になるのだ」感想

2007年10月06日 11時22分46秒 | 文学
ここ数日のことを思い出すままに書く。

お祖父さんの葬式に出席する。
葬式は男の子にとってジェットコースターとかお化け屋敷みたいなもんだ。
そんなもんぜんぜん平気と言いながらわりとがんばっちゃってるところがある。
それまで平気だったのに、「お別れビデオ」という祖父の写真を音楽とナレーションとともに見せるビデオを流されて、ものすごく泣いてしまった。

その前日、眼球が水ぶくれのようになり病院に行く。結膜炎と呼ぶらしい。
そんなにたいしたことではないらしい。見た目がびっくりするが。
ここ数年、毎年秋になると花粉症の症状が出る。しかし目玉が水ぶくれになったのは初めて。

NHKの番組(「クローズアップ現代」)で、中国の企業で仕事をしながら語学を学び、日本の企業への就職を目指す若者(ってもう呼べなくなってきてる感じだった)のことを見た。
正社員になることが目標って、なんだか変な世の中だな、と感じる。
就職できないことの理由を自分の未熟さにあると考えて、努力を続ける姿って、その気持ちはよくわかるけれど、悲しい。就職することってそんなにたいしたことじゃないと思うんだけど、まるでなにかの宗教活動のようであった。または不治の病になって治療している人のようでもあった。あまりにも努力、努力で、努力しだいでなんでもできるという風潮になっているのかもしれないな、と思った。
努力は報われる場合もあるが、報われないことも結構ある。
運、不運で片付けることって最近あまりなくなったな。

これも男の生きる道橋本治の「橋本治の男になるのだ 人は男に生まれるのではない」(ゴマブックス)を図書館で借りて読んだ。内容は、「これも男の生きる道」(ちくま文庫)と同じようです。
自立とは他人に嫌われるのを恐れないこと、というのがいちばん気に入った。
これだけ考えれば僕はかなり前から自立できている。
わからないことをわからないと言う、ということもすごくよく出来ていると思う。出来すぎているくらいだ。
しかし、いろんなことを「めんどくさい」と言ってしまったり、自分にあてはまるところも大変多かった。
読んでいて、なるほどな、と思うことも多かったように思うが、そんなに身につまされるほどのことはなかった。最近は人間関係に悩んでいないので、そんな感じだったのだと思う。
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