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☆源氏の秋

2007年10月01日 00時59分59秒 | 文学
橋本治の「源氏供養」はたいへん面白いので、文庫版を購入することにする。
ので、まだ上巻の途中だけれど図書館に返そう。

「源氏物語」については以前書いたことがあるかもしれないが、最初に角川文庫の与謝野晶子訳を購入した。中学二年。なぜはっきりと中学二年と言えるかというと、学校で、本を読みましょうキャンペーンのようなことがあり、卒業生たちの援助により、ひとり一冊1000円までならば学校で本を買ってもらえるということが一度あった。一冊1000円までと聞き、1000円を少しだけオーバーする角川文庫の「源氏物語」上中下巻(三冊だけれどひとつの本)をとってもケチな私は買ったのでした。
しかし買った本は読んで感想文を提出しなければならないということがあり、読もうとしたが「桐壺」を超えられなかったので、文庫のあとがきをつなぎ合わせて感想文を仕立て上げた。
その後も何度か与謝野晶子訳に挑戦したが、とうとう「桐壺」を超えられなかった。

5年から10年前に(ここは記憶が曖昧)、橋本治の「窯変源氏物語」文庫全14冊を購入。これはなぜ買ったのかもよくわからない。突然源氏を読もうと思ったのだろう。妻は全部読んだが、僕は「須磨」「明石」が超えられず、断念。

2、3年前に谷崎潤一郎訳全5冊を購入し、これは全部読めた。主語のない現代文、敬語によって誰の行為かをおもんばかる現代文という、まるで現代語訳とは呼べない未曾有の読書体験だった。しかし慣れると案外読みやすかった。5冊で「窯変」に比べれば短かったし。

というところまでがこれまでの源氏体験で、最近橋本治をよく読んでいるので、ついでに(ぜんぜんついでと呼べる分量ではないが)「窯変」をまた読んでみようかな、と思っている。瀬戸内寂聴の「女人源氏物語」も気になる。読みやすそうだし。寂聴の全訳にはあまり興味はない。
俵万智の「愛する源氏物語」はよさそう。
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