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☆夢枕獏「沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一」感想

2007年02月23日 00時41分32秒 | 文学
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一」を読み終わった。
現在引き続き、「巻ノ二」を読んでいる。200ページまで読んだ。

テレビ番組「オーラの泉」を見ていると、美輪明宏と江原啓之のふたりが霊の存在を感じ、「やっぱりそうですよね」「それはそうでしょう」「そうですよね」というふうな会話が続き、お互いに相手の力を尊敬しあいながらも競い合い、結果としてこの人たちはどちらもすごいということに視聴者としてはいつの間にか思わされている、という場面がよくあるように思う。
「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」にも、空海が力を見せようとすると、他の人が「いやいやここは俺に任せておけ」と登場する、それによって空海の力がそのひと以上であるだろうと想像できる、何もしないことによってものすごい力を秘めていると思わせる場面がよく登場する。
思えばこの、「おれとお前と喧嘩したらどっちが強いかね?」「あんときのお前はすごかったな、なんとか中(中学のこと)のやつらみんなびびってたな」「そういうお前も……」的な会話を聞いて、先輩ふたりを尊敬する後輩の図式って週刊少年ジャンプあたりの漫画でよく見たような気がする。
ものすごい既視感。
そういう男子校的なところが鼻につくといえば鼻に付く。

一文ごとの改行ですらすら読めて、ちゃんと読んでいないような気がしながらも、まあいいかと思って読んでいる。
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