全国的に苦戦するラジオ業界で方言ニュース等地域に密着して独自の路線で増収増益という快挙を成し遂げているROK(ラジオ沖縄)開局50周年記念誌。
本書は特定筆者の書下し文ではなく、現役社員、OB、リスナー等50余人の折々のエッセー集。寄贈頂いた当初は企業PR誌かと手に取っている内に多彩な内容とページを飾るスッタフ、アナウンサーの写真に惹かれ、ついつい読み通しました。
特に私の興味を惹いたのは最終章の「ROK50年物語」。1958年スタートに先立つ懐かしい「親子ラジオ」から琉大家政学部創造者とも言える翁長君江教授のスピーチを熱心に聞いていた亡母の姿が思い浮び、米軍民政府相手の設立申請経緯、地元新聞「琉球新報社」や「沖縄テレビ」との関連等さながら沖縄の戦後史と私達の同時代史とも言えます。
実は私も屋良悦子専属アナウンサーによる3日連続の朝のインタビュー番組出演経験と私が代表を務める㈱メディア21から10年以上に亘りROK東京支社へ人材派遣をしているお付合いもあります。
惜しむらくはその東京支社の奮戦、思い出が一切語られていない点と巻末に社史と沖縄年表が併載されていたら、戦後沖縄史と放送史の関連がより鮮明に理解出来たかも知れません。
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