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「国境は誰のためにある?」~中山大将著(清水書院)

2022年01月09日 | 「Weekly 読書感想」
                                      
 昨年11月、Zoom(オンライン)で「戦争社会学研究会」の土井智義琉大研究員と中山大将釧路公立大教授による「沖縄-奄美の境界変動と人の沖縄-奄美の境界変動と人の移動: 重田辰弥の生活史 」(野入直美著 )の書評会が開催されました。私も参加し、感想を述べましたが本書はその時の中山さんからお送り頂いた研究書でした。
 本書は日本、ロシア、ソビエテ間で数回に及ぶ境界変動したサハリン・樺太とその地に居住し先住民、アイヌ、ロシア、中国、日本人達の移動翻弄の調査記述書。この中山さんの“境界地域”研究については『沖縄―奄美の境界変動と人の移動」書中(251P)でも野入さんが触れています。
 中山さんは”サハリン残留日本人”については「樺太住民の境界地域史」(国際書院)にも書かれています。この本も寄贈頂きましたが400ページ近い膨大詳細な調査研究書は読むのも大変でした。とは言え、読むうちに満州、奄美、沖縄、東京と移動、それれぞれの地域でロシア、中国、奄美、沖縄、本土の人達と接触交流した我と我が生涯を顧み”国境無けれど故郷あり”の言葉を思いました。
国境とは何か?これはナショナリズムの生む境界意識か?この土地境界意識は農耕が生んだのか?狩猟民族のアイヌや南米、オーストラリアアボリジニ等々の原住民には国境意識はあるのだろうか?  
                          

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