センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

音が齎す影響!

2018-02-26 00:00:30 | 感覚心理
以前に海外の知り合いが日本に来日した時に、私に「日本は騒がしい」と言われ何が騒がしいのと聞くと、車の音、クラクションかと尋ねるとそれはアメリカの方が煩い!と言われました。日本は「電子音が高過ぎる」よく子供たちが「ゲームセンター」で遊んでいるけど、耳が痛くなるところで遊んでいられるなと驚かれました。
また、大人も「大音響の中で遊んでいる(ギャンブル)している」とパチンコをしていても平気な顔して遊んでいることが不思議でならないと言われました。
他にも大型家電店やレストランの一部でも流れているBGMの音が大き過ぎて会話が聞こえない程だと指摘してされました。
そんなに大音響にしなくても聴こえるはずであると言われ、だから日本人がおしゃべりしている人たちの声も大きいと言われました。
こうして、私たちは無意識に大声で話していたり、大音響の場所で遊んでいるのだと改めて「騒がしい環境」に居るのだと理解したものです。
日本もその昔は静かだったと告げ、電子機器が世の中に出回ってから煩くなった。ゲーム機の電子音、アナログ音からデジタル音になってから大音響の環境になって来た日本ですというと、それは「人の脳への影響」はないのですかと私に質問され、あります。
子供の頃から電子音(デジタル音)に晒されると、大きな音に慣れてしまい、僅かな音の違いや自然界の音などが「喧しいという感覚」に陥ります。
ですから「川のせせらぎや野鳥の鳴き声」などを「雑音と認識」するようになり、野鳥の囀りも心地よくなく、煩いと感じるようになります。

それは、幼い頃から音や感覚について「教えていない」。生まれた頃から「デジタル音の洪水の中に晒され、当たり前のように育って来た環境が大きく影響」しているのです。
人の聴覚は「聴覚野」という脳部で「認識」します。心地よい音か不快音など「判断」するのです。
ですら、子供の頃からデジタル音に晒されていると聴覚野の発達は遅れ、脳細胞も活性化しなくなることが分かっています。
つまり「正しい判断が出来なくなるのです」。デジタル音が心地よく、アナログ音が不快と感じるようになるのです。
幼い頃からピアノやバイオリンなどを習っている人たちは、アナログ音もデジタル音も子供の頃から明確に違いが分かります。そして、僅かな音のズレや違いが分かるようになります。これらがいずれ「絶対音感」となる人もおられるのです。
人の聴覚の認識は「心地よい音は(左脳)で感じ、不快、雑音は(右脳)で感じるのです」。
また、僅かな音のズレ、違いを聴き分けるのは「ヘッシュル回」という脳部で感じ取ります。
この脳部位の神経細胞が密集している人たちには「絶対音感」の人が多いのです。

逆に一般の子供たちは「右脳の聴覚野」の脳細胞が刺激され、発達して来ています。
私が子供の頃のようにアナログ音ばかりで、自然界の音と共に暮らして来た人たちは「左脳の聴覚野」の神経細胞が刺激され、発達しています。
こうして、日本では50年間の間に「感覚異変」という現象が起きています。
感覚を知ることは「脳の鍛錬」に繋がり、脳を刺激し、活性化することにも繋がるのです。
ですから、幼い頃からゲームばかりさせずに、野外に出て、野鳥の鳴き声や樹木が風に揺れる音など「自然界の音(アナログ)」を聴かせる。感じ取ることが出来ます。これらを「五感教育」という、体験型教育の実施により、子供らしい脳に育ち、一片的な刺激だけではなく、多面的な刺激を受ける事で「人の脳細胞」ニューロンネットワークを広げることが出来るようになります。
脳神経細胞を密集させること、神経細胞の伝達を早くすることは「真に
頭の良い子」に育っていくということを私から提唱致します。
五感プロデュース研究所、荒木行彦、


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